日本認知心理学会第15回大会

講演情報

口頭講演

知覚・感性

[O1] 口頭1 《知覚・感性1》

2017年6月3日(土) 10:00 〜 11:30 口頭発表会場1 (516教室)

座長:小川 洋和(関西学院大学文学部総合心理科学科心理科学専修)、新国 佳祐(東北大学大学院情報科学研究科)

10:15 〜 10:30

[O1-02] 日本人女性の顔に対する印象を規定する顔形態の分析

*中村 航洋1,2、上崎 聖子3、太田 安里3、前田 真理子3、川畑 秀明1 (1. 慶應義塾大学、2. 日本学術振興会、3. サンスター株式会社)

キーワード:顔印象、顔形態、形態解析

人は他者の顔を見ると,自動的にその顔に対する多様な印象を評価する。本研究では,他者の印象を表現する際に用いられる日常的な評価項目を用いて,日本人女性の顔に対する印象構造と,それを規定する顔形態特徴を明らかにすることを目的とした。実験では,25名の女性がおよそ100名の女性顔について「きれいな」「いきいきした」等,日常的に使用される顔印象の記述語について評価し,これらの印象項目の得点に対し主成分分析を行った。その結果,第1主成分として,顔印象の情動価(positive/negative)の評価次元が得られ,全体の評価の変動の約70%を説明可能であることが示された。さらに,顔形態の分析により,情動価の印象と共変する顔形態が特定された。こうした結果は,日本人女性の顔に対して知覚される多様な印象は情動価から派生する部分が大きく,情動価の印象は顔形態によって規定されていることが明らかになった。

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