日本認知心理学会第15回大会

講演情報

口頭講演

口頭発表: 記憶,注意,発達・教育・学習

[O2] 口頭2 《記憶》

2017年6月3日(土) 13:15 〜 14:30 口頭発表会場1 (516教室)

座長:川口 潤(名古屋大学大学院情報学研究科)

13:45 〜 14:00

[O2-03] なつかしい出来事の反復想起がもたらす心理的効果

主観的幸福感の向上およびその持続

*平子 真里絵1、川口 潤2 (1. 名古屋大学大学院 環境学研究科 心理学講座、2. 名古屋大学大学院 情報学研究科 心理学講座)

キーワード:なつかしさ、反復想起、主観的幸福感

なつかしい出来事を想起すると,主観的幸福感が高まるなど心理的に良い効果が生じることが報告されている。しかし,一定期間なつかしい出来事を反復想起した場合の心理的効果を調べた研究はない。そこで本研究では,一週間毎日なつかしい出来事を想起することによる主観的幸福感の向上およびその持続について,実験的に検討した。具体的には,参加者を「なつかしい出来事想起群(なつかしさ群)」と「日常の出来事想起群(統制群)」に分け,なつかしいあるいは日常の出来事を想起し記述する課題に毎日取り組んでもらい,出来事の想起前や一度の想起後,一週間の反復想起後,時間をおいた二週間後に,主観的幸福感などを測る質問紙への回答を求めた。その結果,なつかしさ群で,出来事の想起前より一週間の反復想起後や二週間後のほうが,主観的幸福感が高かった。このことから,なつかしい出来事の反復想起がもたらす心理的効果やその持続性が示された。

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