日本認知心理学会第15回大会

講演情報

ポスター講演

ポスター発表: 知覚・感性, 人格・臨床, その他

[P2] ポスター2 《知覚・感性, 人格・臨床, その他》

2017年6月3日(土) 10:00 〜 12:00 ポスター会場2 (522教室)

[P2-13] 多重オノマトペの概要的認知

*郷原 皓彦1,3、山田 祐樹2 (1. 九州大学大学院人間環境学府、2. 九州大学基幹教育院、3. 日本学術振興会特別研究員)

キーワード:オノマトペ、アンサンブル知覚、平均化

人は一度に複数個呈示されたオノマトペをどのように認知しているのだろうか。人は物体群の全体の特徴を正確に知覚できることから(アンサンブル知覚),オノマトペの認知においても同様の処理がなされる可能性がある。本研究ではこの問題について,速度を表すオノマトペの速度感を対象としてセットサイズの効果を検討した。ビューなどの高速オノマトペやフラフラなどの低速オノマトペが単独呈示されるか,異なるオノマトペが4個同時呈示され,参加者はその速度感を1 (非常に遅い) から100 (非常に速い) の間で評定した。その結果,4個同時呈示時に高速オノマトペが4個・3個の時には単独呈示時の平均値より有意に評定値が高く,一方で高速オノマトペが0 - 2個の時には単独呈示時との差が見られなかった。これはオノマトペについて平均化処理が行われることに加え,高速オノマトペの個数に応じた速度感の強調が生じることを示唆している。

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