日本認知心理学会第17回大会

講演情報

ポスター発表

[P1] ポスター発表1:記憶

2019年5月25日(土) 10:00 〜 12:00 セミナー室 (東館2階)

[P1-18] 想起時の閉眼とマインドフルネス傾向は虚記憶を低減するか?

*丹藤 克也1 (1. 愛知淑徳大学)

キーワード:虚記憶、閉眼効果、マインドフルネス

想起時に目を閉じることで,開眼時よりも正再生が促進される現象を閉眼効果(eye-closure effect)という。正再生の促進効果だけでなく,想起時の閉眼は簡易な瞑想と組み合わせることで,誤情報の影響を低減する効果があるとの報告もある。しかし,閉眼を単独で用いた場合に記憶の歪みを低減できるのかについては,十分な検討が行われていない。そこで,本研究では,想起時の閉眼と特性的なマインドフルネス傾向が虚記憶に及ぼす影響について,DRMパラダイムを用いて検討した。実験の結果,想起時の閉眼の主効果およびマインドフルネスと閉眼の交互作用は認められなかった。しかし,相関分析の結果から,マインドフルネス傾向が高いほど,虚再生率が低いことが示された。このことから,マインドフルネス傾向が高いほどソースモニタリングが向上し,これが虚再生率の低下をもたらした可能性について議論した。

論文集原稿 閲覧パスワード認証
論文集原稿の閲覧にはパスワードが必要です。パスワードを入力して認証してください。

閲覧パスワードは、大会参加者の皆様にメールでご連絡しております。

パスワード