日本認知心理学会第17回大会

講演情報

ポスター発表

[P2] ポスター発表2:知覚・注意

2019年5月25日(土) 14:00 〜 16:00 セミナー室 (東館2階)

[P2-26] 有能さプライミングは四角形に対する視認性を高める

*岡村 靖人1、浦 光博2 (1. 追手門学院大学大学院心理学研究科/日本学術振興会、2. 追手門学院大学心理学部)

キーワード:メタファ、形、温かさと有能さ

形のプライミングは社会的判断に影響を与える。具体的には,丸は温かさ認知を促進し,四角は有能さ認知を促進することが示されてきた。これは具体概念から抽象概念への写像を基盤とする概念メタファの観点から説明できる。本研究では,先行研究とは逆の方向性の効果,つまり温かさ,有能さ認知が形の視認性を高める可能性を検討した。参加者は温かさ,もしくは有能さ認知を喚起する広告画像の評定をした後,丸から四角,もしくは四角から丸へと段階的に移り変わる動画を見て,丸が四角に変化したと思う時点,もしくは四角が丸に変化したと思う時点の図形番号を回答した。プライミング刺激となる広告画像の内容と,図形の変化の方向性を独立変数とした2要因の分散分析を行った結果,各要因の主効果,および交互作用が有意であり,有能さプライミングを受け,かつ丸から四角へ図形が変化する際に,四角への判断が有意に素早くなることが明らかとなった。

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