日本認知心理学会第17回大会

講演情報

ポスター発表

[P3] ポスター発表3:感情・動機づけ・社会的認知・言語・思考

2019年5月26日(日) 10:00 〜 12:00 セミナー室 (東館2階)

[P3-21] 選好課題への計算論モデルの適用

選ばれたものと選ばれなかったものの両方の価値が変化するのか?

*朱 建宏1、橋本 淳也1、片平 健太郎2、平川 真1、中尾 敬1 (1. 広島大学、2. 名古屋大学)

キーワード:意思決定、選択による選好、計算論モデリング

好みといった自己の内的な基準での意思決定を行う事態では,選択されたものの価値が上昇し,選択されなかったものの価値が低下するとされている。 しかし,先行研究においては選択されたもの,もしくは選択されなかったもののいずれかの価値の変化のみが観察されることも多い。またこの現象については,食品などの実験開始時に好みが存在する刺激が数多く用いられることから,計算論モデル解析の適用が困難であった。そこで本研究では,無意味図形を用いた選好課題を実施し,選択による選好の変化の計算論モデル解析を行った。選択されたものの価値のみが変化するモデル,選択されなかったものの価値のみが変化するモデル,その両方が変化するモデル,初期値のみが異なり価値の変化が生起しない統制モデルによる解析を実施した結果,選択されたものと選択されなかったものの両方の価値が変化するモデルが最もデータへのあてはまりが良いことが示された。

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