日本地質学会第130年学術大会

講演情報

セッションポスター発表

T3[トピック]大地と人間活動を楽しみながら学ぶジオパーク

[1poster17-22] T3[トピック]大地と人間活動を楽しみながら学ぶジオパーク

2023年9月17日(日) 13:30 〜 15:00 T3_ポスター会場 (吉田南総合館北棟1-2階)

[T3-P-5] 山陰海岸ジオパークにおけるユネスコ理念の普及と地質物品の販売に対する持続可能な対応の検討

松原 典孝1,2、*藤原 勇樹2 (1. 兵庫県立大学 大学院 地域資源マネジメント研究科、2. 山陰海岸ジオパーク推進協議会)

キーワード:ジオパーク、サステナビリティ

山陰海岸ユネスコ世界ジオパーク(UGGp)は、昨年12月の第7回評議会でイエローカード(条件付き再認定)を受けた。 その主な原因は、民間のショップで地質物品が販売されていたためである。 このショップは、山陰海岸UGGpの国際的な価値を持つサイトの近くに位置しているが、販売されている地質物品は、そのサイトから採取されたものではない。 このショップは流通業者から仕入れた美しい石や小さな化石をお土産品として販売しており、これらの販売は日本の法制度上違法ではない。 現在、私たちは「UGGpの理念」と「事業者の商業活動」との間で問題に直面しているが、課題解決のため、このショップとの対話を続けつつ、新たな取り組みも始めた。 他のいくつかのUGGpも同様の課題を抱えていると推測され、将来の地球のために、世界の仲間と意見を交換しながら、持続可能な発展方法を見つけていきたいと考えている。 そのことによって、UGGpの一員として、UGGpの発展に貢献したいというのが、私達の望みである。