一般社団法人日本老年歯科医学会 第32回学術大会

セッション一覧

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シンポジウム

シンポジウム1
口腔機能の生理的老化と病的老化〈専〉〈日〉

2021年6月12日(土) 13:40 〜 15:10 Line A (ライブ配信)

座長:池邉 一典(大阪大学大学院歯学研究科顎口腔機能再建学講座 有床義歯補綴学・高齢者歯科学分野)、吉田 光由(広島大学医系科学研究科先端歯科補綴学)

【池邉 一典先生 略歴】
1987年 大阪大学歯学部卒業
1991年 大阪大学大学院歯学研究科修了
1998年 大阪大学歯学部附属病院咀嚼補綴科 講師
1999年 文部省在外研究員としてUniversity of Iowa (USA)にて研究に従事
2015年 大阪大学大学院歯学研究科 顎口腔機能再建学講座 准教授
2015年 IADR Distinguished Scientist Award for Geriatric Oral Research
2018年 大阪大学大学院歯学研究科 顎口腔機能再建学講座 教授

【吉田 光由先生 略歴】
1991年 広島大学歯学部 卒業
1996年 広島大学歯学部歯科補綴学第一講座 助手 
1998年 博士(歯学)取得
2004年 広島大学大学院医歯薬学総合研究科 講師(学内) 
2008年 広島市総合リハビリテーションセンター 医療科部長
2016年 広島大学大学院医歯薬保健学研究科先端歯科補綴学 准教授
2019年 広島大学大学院医系科学研究科先端歯科補綴学 准教授

【シンポジウム要旨】
高齢期の機能低下の原因には、「生理的老化」によるものと、「病的老化」によるものがある。口腔機能の低下についても、原因を考察した上で、進行が不可避ないもの(進行性疾患、生理的老化を含む)、機能維持可能なもの、回復も見込めるものに区別することができれば、臨床上有用である。そこで、口腔機能の老化のメカニズムを整理し、引き起こされる実際の症状との関係を理解することを目的として、基礎的研究、臨床的研究のそれぞれの専門家によるシンポジウムを企画した。

【このセッションに参加すると】
このシンポジウムに参加すると、老化やフレイル・サルコペニアの基礎知識が身につきます。「生理的老化」と「病的老化」の違いが分かります。口腔機能について、低下が不可避ないもの、維持可能なもの、回復も見込めるものに区別できるようになります。診療計画の立案、目標の設定、患者と家族への説明に極めて有用な知識が身につきます。

シンポジウム

シンポジウム2
IoT・AI や遠隔機器を活用した医療・保健活動における関連用語について〈専〉〈日〉

2021年6月12日(土) 13:50 〜 14:50 Line B (ライブ配信)

座長:大神 浩一郎(東京歯科大学・千葉歯科医療センター)

【大神 浩一郎先生 略歴】
大神 浩一郎(東京歯科大学・千葉歯科医療センター)

【略歴】
1999年 東京歯科大学卒業
2003年 東京歯科大学大学院歯学研究科(歯科補綴(Ⅰ)学専攻)修了
2003年 東京歯科大学歯科補綴学第一講座 助手
2012年 東京歯科大学有床義歯補綴学講座 講師
2015年 東京歯科大学老年歯科補綴学講座 講師
2019年 公益財団法人ライオン歯科衛生研究所
2020年 東京歯科大学千葉歯科医療センター 講師
2021年 東京歯科大学千葉歯科医療センター 准教授
現在に至る

【シンポジウム要旨】
近年、人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)などのテクノロジーは目覚ましい発展を遂げており、このテクノロジーを医療現場に活用する取り組みが行われている。しかし、メディアなどで知る限りで、テクノロジー関連用語も難解に感じる者も多く、あまり身近に感じられない方も多いのではないだろうか。本シンポジウムではIoT や遠隔システムを活用した地域/ 高齢者保健と地域包括ケアシステムなど歯科医療現場で実際に活用している現場をご紹介し、テクノロジー関連の医療用語を習得し、理解のために企画を行った。

【このセッションに参加すると】
テクノロジー関連用語の基礎知識を習得できます。テクノロジー関連の医療用語の基礎知識を習得できます。IoT や遠隔システムを活用した地域の現状を説明できます。

シンポジウム

シンポジウム3
ウィズ・コロナにおける新しい在宅歯科医療のあり方〈指〉〈日〉

2021年6月12日(土) 15:00 〜 16:30 Line B (ライブ配信)

座長:佐藤 裕二(昭和大学歯学部高齢者歯科学講座)、小玉 剛(公益社団法人 日本歯科医師会)

【佐藤 裕二先生 略歴】
1982年:広島大学歯学部卒業
1986年:広島大学大学院(歯科補綴学1)修了・歯学博士
1986年:歯学部附属病院助手
1988年~1989年:アメリカ合衆国NIST客員研究員
1990年:広島大学歯学部講師(歯科補綴学第一講座)
1994年:広島大学歯学部助教授
2002年:昭和大学歯学部教授(高齢者歯科学)
日本老年歯科医学会 専門医・指導医,理事(在宅歯科医療)
日本補綴歯科学会 専門医・指導医,理事(広報)
日本口腔インプラント学会 専門医・指導医
日本歯科医学会 常任理事
第二種歯科感染管理者
昭和大学歯科病院ジェネラルリスクマネージャ

【小玉 剛先生 略歴】
小玉 剛(こだま つよし)
1983年 城西歯科大学(現・明海大学)歯学部 卒業
1985年 こだま歯科医院 開設
1989年 東京医科歯科大学院歯学研究科修了 歯学博士
1991年 東京医科歯科大学歯学部附属歯科技工士学校 非常勤講師(~2011年)
1993年 東京医科歯科大学歯学部 非常勤講師(~1997年)
2005年 明治薬科大学 客員教授(~2016年)
2013年 一般社団法人 東京都東久留米市歯科医師会 会長(~2017年)
2016年 公益社団法人 日本歯科医師会 常務理事(現在に至る)

 社会歯科学会 副理事長
 一般社団法人日本老年歯科医学会 在宅歯科医療問題検討委員会副委員長

【シンポジウム要旨】
在宅歯科医療は、高齢者の生活と生命を支える上で不可欠なものであり、人生100 年時代へ向けて今後一層の拡充が期待される。しかし、2020 年のCOVID-19 の感染蔓延時には、在宅歯科医療が中断され十分に提供されない事例が多く認められ、現在の在宅歯科医療における脆弱性が一部明らかとなったとも言える。そこで本シンポジウムでは、地域性、生活の場の多様性等に配慮しながら、ウィズ・コロナ時代の感染対策にも対応した新しい在宅歯科医療の在り方を模索する。

【このセッションに参加すると】
・在宅歯科医療における基本的な感染対策ができるようになる。
・COVID-19 の状況に応じた安全で効果的な在宅歯科診療が実施できる。
・施設の職員への「安全な口腔ケア」の指導ができる。

シンポジウム

シンポジウム4
百寿者(centenarian)に訊く健康づくり 〜歯科が支援できることを考える〜

2021年6月12日(土) 16:40 〜 18:00 Line B (ライブ配信)

座長:渡部 芳彦(東北福祉大学 健康科学部 医療経営管理学科)

【渡部 芳彦先生 略歴】

渡部芳彦
東北福祉大学医療経営管理学科・教授
歯科医師,博士(歯学)
日本老年歯科医学会 認定医・専門医・指導医

1996年東北大学歯学部卒業
2000年東北大学大学院歯学研究科(高齢者歯科学)修了 博士(歯学)
2000年東北福祉大学感性福祉研究所 PD研究員
2002年東北福祉大学 嘱託助手
2004年東北福祉大学 講師
2004-2005年 フィンランド共和国トゥルク大学歯学部 客員研究員
2009年東北福祉大学 准教授
2018年東北福祉大学 総合福祉学部 産業福祉マネジメント学科 教授
2020年東北福祉大学 健康科学部 医療経営管理学科 教授

【シンポジウム要旨】
本シンポジウムでは、百歳を超えて元気な高齢者に目を向けて、歯科が貢献できることを考える。百寿者には、若い頃からセルフケアに努めて口腔機能や栄養状態が良好な者もいれば、多数歯欠損があり義歯非使用でも食生活やコミュニケーションを楽しんでいる者もいよう。ここではいくつかの症例を通じて、その人の健康や人生を見据えた多職種連携のアプローチを俯瞰し、連携の中における歯科医療者の立ち位置について検討したい。

【このセッションに参加すると】
・高齢者の主観的健康感を理解できるようになります。
・歯科的に治癒が困難な者への、介護や支援の考え方が身につきます。
・多職種連携の基礎知識が身につきます。

シンポジウム

シンポジウム5
認知症の人の口を支えるために〈専〉〈日〉

2021年6月13日(日) 14:00 〜 15:30 Line A (ライブ配信)

座長:平野 浩彦(東京都健康長寿医療センター歯科口腔外科)

【平野 浩彦先生 略歴】
東京都健康長寿医療センター
病院歯科口腔外科部長
研究所自立促進と精神保健研究チーム研究部長

平野 浩彦(ひらの ひろひこ)

日本大学松戸歯学部卒業 医学博士
平成2年 東京都老人医療センター 歯科口腔外科 研修医
平成3年 国立東京第二病院 口腔外科 研修医
平成4年 東京都老人医療センター 歯科口腔外科主事、
平成14年 同センター医長
(東京都老人医療センター・東京都老人総合研究所の組織編成により東京都健康長寿医療センターへ名称変更)
平成21年 東京都健康長寿医療センター研究所 専門副部長
平成28年 東京都健康長寿医療センター歯科口腔外科 部長
平成31年~ 現 職

日本老年学会
理事
日本サルコぺニア・フレイル学会
理事
日本老年歯科医学会
理事・専門医・指導医・摂食機能療法専門歯科医師
日本老年医学会
代議員
日本大学
客員教授 ・ 東京歯科大学 非常勤講師 ・ 昭和大学歯学部 非常勤講師

【シンポジウム要旨】
80 歳を超えると急速に認知症の発症率は高まり、その患者数は既に600 万人との報告もあります。認知症は認知機能の障害などにより、日常生活に不具合が出てしまうため、歯科治療、口に関するケアの継続が困難になってしまい、最終的には食べる障害が引き起こされてしまうことが少なくありません。歯科医療は認知症の人の様々な歯科疾患に対して、医科歯科連携、病診連携、多職種連携を駆使して対応できているのでしょうか。老年歯科医学会は認知症の歯科医療の責任学会として、人生100年時代にむけた社会構造の変革を考える時が来ています。
新オレンジプランさらには認知症大綱の内容も踏まえつつ、認知症の容態に応じた適宜適切な継続的な口を支える対応に関して本研修会が皆様と考える時間となれば幸いです。

【このセッションに参加すると】
・認知症を支援する公的な制度の理解が深まります。
・認知症の人の歯科疾患を包括的に支え、生活を支えるための知識が身に付きます。

シンポジウム

シンポジウム6
老年歯科医学の観点からの目指すべき病院歯科像

2021年6月13日(日) 13:50 〜 15:50 Line B (ライブ配信)

座長:大野 友久(浜松市リハビリテーション病院)、岩佐 康行(原土井病院 歯科/ 摂食・栄養支援部)

【大野 友久先生 略歴】
大野 友久(おおの ともひさ)
1973年8月30日生まれ

1998年3月 東京医科歯科大学歯学部 卒業
1998年4月 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 入学
2002年3月 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 卒業
2001年8月 聖隷三方原病院リハビリテーション科歯科 勤務
2008年4月 聖隷三方原病院歯科 部長
2015年2月 国立長寿医療研究センター 勤務
2017年4月 国立長寿医療研究センター 室長
2019年9月 浜松市リハビリテーション病院歯科 部長 現在に至る

日本老年歯科医学会 理事 代議員 指導医 専門医 認定医 摂食機能療法専門歯科医師
日本摂食嚥下リハビリテーション学会 評議員 認定士

【岩佐 康行先生 略歴】
2000年 東京医科歯科大学大学院口腔老化制御学分野 修了
     東京医科歯科大学歯学部附属病院高齢者歯科 医員
2001年 聖隷三方原病院 リハビリテーション科歯科を開設
     原土井病院歯科 常勤医
2020年 原土井病院 副院長,歯科部長,摂食・栄養支援部部長を兼務

臨床教授  九州大学歯学部(高齢者歯科・全身管理歯科)
非常勤講師 東京医科歯科大学(歯学部口腔保健学科)
      九州大学(高齢者歯科・全身管理歯科/ 医学部保健学科)
      九州歯科大学(老年障害者歯科学分野/ 総合診療学分野)
      博多メディカル専門学校(歯科衛生士科)

【シンポジウム要旨】
高齢者は重篤な疾患に罹患しやすく入院する機会が多くなる。入院が必要な全身状態であると口腔の環境も変化するため、口腔の管理が必要である。病院歯科は高齢者のライフステージの転換期にいち早く関わることができ、その後の生活に大きな影響を与える可能性がある。本企画では、各ステージにおける病院歯科の先駆的な取り組みを紹介し、老年歯科医学の観点から目指すべき病院歯科像を提言し、今後の普及・発展に繋げたい。

【このセッションに参加すると】
病院歯科の先駆的な取り組み方法の知識、地域医療との連携の方法、高齢者対応型病院歯科の重要性に関する知識。

シンポジウム

シンポジウム7
地域歯科医療シンポジウム:COVID-19 で語ろう〜どう高齢者を支えるのか〜〈指〉〈日〉

2021年6月13日(日) 15:40 〜 17:00 Line A (ライブ配信)

座長:糸田 昌隆(大阪歯科大学)、平野 浩彦(東京都健康長寿医療センター歯科口腔外科)

【糸田 昌隆先生 略歴】
【現職】
糸田 昌隆(いとだ まさたか) 
大阪歯科大学 大阪歯科大学附属病院 口腔リハビリテーション科 科長 教授
医療保健学部 口腔保健学科  教授

【職歴】
1988年 岐阜歯科大学卒業 大阪府八尾市 歯科医院勤務
1990年 大阪歯科大学 補綴学第2講座入局 (後に有歯補綴咬合学講座に改名)
1991年 わかくさ竜間リハビリテーション病院 非常勤勤務 
1995年 わかくさ竜間リハビリテーション病院 常勤勤務 歯科医長
2003年 わかくさ竜間リハビリテーション病院 歯科・リハビリテーション科 診療部長
2017年 より現職

【その他活動】
大阪保健医療大学 非常勤講師
朝日大学 歯学部 非常勤講師
大阪府歯科医師会 老人歯科保健推進部会 オブザーバー
日本リハビリテーション病院・施設協会 医科歯科連携委員会 委員       など

【歯科系会員学会と活動】
日本口腔ケア学会・理事・評議員
日本摂食嚥下リハビリテーション学会・評議員,日本老年歯科医学会・理事・代議員
日本口腔リハビリテーション学会・代議員,
日本障害者歯科学会,日本補綴歯科学会,日本口腔インプラント学会,日本歯科医学教育学会 など

【認定など】
歯学博士(大阪歯科大学)
日本口腔リハビリテーション学会 指導医・認定医 評議員
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会 認定士 評議員
日本口腔ケア学会 指導医、認定士  理事
日本老年歯科医学会 認定医 理事 
日本サルコペニア・フレイル学会 指導士

【近年著書】
2020 臨床栄養:口腔のミニマムエッセンス(共著:医歯薬出版)
2019 歯科衛生士のための口腔ケアと摂食嚥下障害(編著:口腔保健協会)
2018 サルコペニアの摂食嚥下障害Up date(共著:医歯薬出版)
2018 今日の治療指針2018(共著:医学書院)
2018 よくわかる高齢者歯科学(共著:永末書店)

【平野 浩彦先生 略歴】
東京都健康長寿医療センター
病院歯科口腔外科部長
研究所自立促進と精神保健研究チーム研究部長

平野 浩彦(ひらの ひろひこ)

日本大学松戸歯学部卒業 医学博士
平成2年 東京都老人医療センター 歯科口腔外科 研修医
平成3年 国立東京第二病院 口腔外科 研修医
平成4年 東京都老人医療センター 歯科口腔外科主事、
平成14年 同センター医長
(東京都老人医療センター・東京都老人総合研究所の組織編成により東京都健康長寿医療センターへ名称変更)
平成21年 東京都健康長寿医療センター研究所 専門副部長
平成28年 東京都健康長寿医療センター歯科口腔外科 部長
平成31年~ 現 職

日本老年学会
理事
日本サルコぺニア・フレイル学会
理事
日本老年歯科医学会
理事・専門医・指導医・摂食機能療法専門歯科医師
日本老年医学会
代議員
日本大学
客員教授 ・ 東京歯科大学 非常勤講師 ・ 昭和大学歯学部 非常勤講師

【シンポジウム要旨】
COVID-19 拡大で顕在化した地域口腔保健の課題(キーワード:口腔機能、フレイル、介護予防、後期高齢者歯科検診、在宅診療、 歯科医療従事者の生活の変化など)について、現場の意見や経験、成功事例や失敗事例の共有し、歯科医療がどう高齢者を支えるのかを検討したい。

【このセッションに参加すると】
COVID-19 拡大で顕在化した地域口腔保健の課題に関する理解が深まります。

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