一般社団法人日本老年歯科医学会 第34回学術大会

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シンポジウム5
キックオフシンポジウム“食べる支援”から“Comfort feeding only”まで

2023年6月17日(土) 15:10 〜 16:30 第2会場 (3階 G303)

座長:
平野 浩彦(地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター)
窪木 拓男(岡山大学 学術研究院 医歯薬学域 インプラント再生補綴学分野)

企画:特任委員会(認知症関連)

[SY5-2] 歯科が担う在宅医療での食支援における役割

○下村 隼人1 (1. 医療法人社団駿陽花 しもむら歯科医院)

【略歴】
2004年 徳島大学歯学部歯学科 卒業
2019年 しもむら歯科医院 開業
2021年 医療法人社団 駿陽花 設立
(所属学会等)
加藤塾(全国訪問歯科研究会)
日本摂食嚥下リハビリテーション学会
日本老年歯科医学会
日本リハビリテーション栄養学会
日本臨床栄養代謝学会
【抄録(Abstract)】
訪問診療専門で活動をしていると「口から食べる事」に関するご依頼を多数いただく。脳血管障害や認知症などのトラブルで経口摂取をすることに制限がかかった方、もしくは非経口摂取になった方が口から食べたいといった内容が多い。  
「経口摂取に制限」がある場合そこには何かしらの理由がある。医療者側には医学的な判断がある。「口から食べたい」と希望される患者、または家族にも想いがある。  
在宅という医療現場では経口摂取に関して医療者側と家族側の考えにジレンマが生じている。倫理的なことも絡んでくるので非常に難しい問題になることも稀ではない。そこで何を基準に判断するのかはこれからも議論すべき課題なのかもしれない。 
在宅で食支援を行うためには単一職種では到底成立できず、多職種連携が必要なのは周知の事実である。更に付け加えると各職種の食支援への想いや考え方が患者を向いているならば支援の効果は大きくなると考える。
今回は在宅にて非経口摂取から経口摂取に移行する事ができた症例を通して、在宅医療の現場で歯科として携わる食支援に思うことを述べる。