GISA & IAG'i 2023

講演情報

口頭発表(GISA)

防災1

2023年10月28日(土) 17:00 〜 18:40 F会場 (C-401 C棟4階)

座長: 薄井 宏行 (東京大学 大学院工学系研究科 都市工学専攻)

18:20 〜 18:40

[F5-05] 滞在人口との比較による夜間光光度に基づく水害復興過程分析の妥当性検証

*町田 晶菜1、井上 亮1 (1. 東北大学)

キーワード:夜間光画像, 災害復興過程分析, 滞在人口データ

夜間光画像は,社会経済活動と相関を有するとして注目されており.災害復興過程分析でも,調査データや統計データに基づく従来型分析の課題を克服できるデータとして活用され,その有用性が示されている.しかし,被災範囲が狭い小規模災害の復興過程分析において,一か月単位の夜間光画像が活用できるかは十分に議論されていない.そこで本研究は,日本で2019年から2021年に発生した水害の被災4地域を対象に,夜間光画像と,携帯電話の位置情報に基づく滞在人口データの被災前後の変化に注目し,復興過程を分析し結果を比較した.その結果,夜間光光度では全対象地域で被災に伴う変化が確認できなかったのに対し,滞在人口では有意ではないが 3地域で被災による変化が確認された.大規模水害を対象とした既往研究とは異なる結果が得られたことから,災害の被災規模によっては夜間光画像では社会経済活動の変化を捉えられない可能性が示唆された.