第14回 日本抗加齢医学会総会

セッション情報

教育セッション

教育セッション

多職種連携によるアンチエイジング医療の理解をめざして

2014年6月7日(土) 13:00 〜 14:00 第2会場 (小ホール 5F)

座長:葦沢龍人(東京医科大学八王子医療センター総合診療科), 米井嘉一(同志社大学大学院生命医科学研究科アンチエイジングリサーチセンター)

【座長の言葉】
現在、医師教育においてチーム医療の実践は“医師として普遍的に求められる資質”のひとつとして教育目標に掲げられている。また、厚労省も医療職の業務拡大を医政局長通知により具体的に示し、多職種連携によるチーム医療を推進している。
抗加齢医学は予防医学として、人間ドック・検診による二次予防としての役割を担う一方、アンチエイジング医療の実践では患者の生活習慣の改善が必須であり、食育(栄養指導)、体育(運動療法)、知育(動機付け・行動変容・ストレス対策・睡眠指導)等の面から、患者への指導が重要となる。また、患者に対しサプリメント・機能性食品に関する知識の提供も必要となる。これらの実施は薬剤師、管理栄養士、保健師、看護師、心理療法士、社会福祉士、臨床検査技師等さまざまな医療資格を持つ抗加齢指導士と専門医の協働作業により成立し、アンチエイジング医療は多職種連携によるチーム医療の典型的な場と言える。一方、その実施において保険診療上の制約もあり、抗加齢指導士がそれぞれの医療資格を背景としてさらに高度な知識・技能を習得すると同時に、多職種連携のコーディネーターとして中心的役割を担うことが期待される。
本シンポジウムではチーム医療を理解するため、医師に対しどのような卒前・卒後教育が行われ、患者を中心とした多職種連携の涵養に繋がっているか、事前に実施したアンケートを含め討議したい。