第14回 日本抗加齢医学会総会

セッション情報

プレシンポジウム

プレシンポジウム3

健やかに見る・食べる・眠る ─生きるための最新ブルーライト医学─

2014年6月6日(金) 09:00 〜 10:30 第4会場 (1001+1002 10F)

座長:川崎佳巳(宝塚第一病院眼科), 綾木雅彦(慶應義塾大学医学部眼科学)

【座長の言葉】
可視光のなかでも短波長領域のブルーライトは眼疾患やサーカディアンリズム障害に深く関係する。近年の人工照明のLED化、発光機器としての携帯端末の爆発的普及、生活時間の24時間化によって、ブルーライトと健康問題について新たな懸念が増えてきた。光は環境の重要な一部分であり、眼から入った光は眼のみならず全身の健康に影響する。本シンポジウムでは、ブルーライトの医学的意義について最新の知見を紹介したい。
最初に近年生活照明にも多く使用されるようになったLEDについて、主に技術的な面から講演していただき、次に時間生物学の領域である体内時計と代謝、睡眠、発がん、健康との関連について網羅的に解説していただく。眼科臨床的な側面からは、ブルーライトによる眼疾患とサプリメントの効果、光治療としての白内障手術、老眼や眼精疲労とブルーライトについて最新情報をお伝えする。
すこやかな光環境とサーカディアンリズムの追求は抗加齢医学の重要な一分野となってきた。従来からの皮膚科・眼科をはじめ内分泌、精神神経、循環、代謝、老年科などの集学的な診療と研究が望まれる。本シンポジウムによって諸先生方の診療に新しい視点を加えていただければ幸いである。