第14回 日本抗加齢医学会総会

セッション情報

シンポジウム

シンポジウム4

宇宙医学は究極のアンチエイジング医学だ⁉

2014年6月6日(金) 14:50 〜 16:20 第6会場 (1202 12F)

座長:服部淳彦(東京医科歯科大学教養部生物学), 石岡憲昭(宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所学際科学研究系宇宙生命科学)

【座長の言葉】
1961年ユーリイ・ガガーリンによる人類初の宇宙飛行以来、これまでのべ500人以上が宇宙飛行を経験し、宇宙飛行士に生じる心身の変化の中には驚くべき結果が含まれていた。それらは、骨量や筋量の著しい減少を代表格に、消化管の吸収能力や免疫機能の低下など、宇宙飛行がまさに「加齢加速現象」であることを示していた。しかし、近年の宇宙医学研究から、予防的対策を工夫し実践すれば、これらのリスクはある程度軽減できることが確かめられている。昨年度の本総会において、「宇宙生命科学実験から学ぶ抗加齢医学」という題で、さまざまな動物を用いた宇宙実験の成果を紹介した。今回は、人体に焦点を当てた「微小(無)重力と加齢に関する研究」として、筋委縮のメカニズムとその原因遺伝子の解明について二川健先生(徳島大学)に、平衡障害やバランス能力低下について野村泰之先生(日本大学)に、尿路結石の発生と男性機能低下について佐々木昌一先生(名古屋市立大学)に、そして不眠、宇宙放射線や極度のストレスから身を守るためのメラトニンの有用性について服部淳彦(東京医科歯科大学)が紹介する。