第14回 日本抗加齢医学会総会

セッション情報

シンポジウム

シンポジウム7

注目される美容医療の実際と問題点

2014年6月6日(金) 14:50 〜 16:20 第8会場 (1008 10F)

座長:楠本健司(関西医科大学形成外科), 百束比古(日本医科大学形成外科・美容外科)

【座長の言葉】
加齢現象に伴う主な体表の変化としては、シワ、シミ、皮膚の質感の劣化、脱毛などが挙げられる。これらに対して、多くの人々が美容的改善を得たいと思っているのが実情である。また、これらの加齢現象の改善を実現する美容医療は、近年の医療や医療機器の進歩によりますます多様化しており、人々には時に機序や効果についての正しい理解が得られていなかったり、不具合を生じる可能性により不安を与えていることも事実である。従って、医療者はこれらの美容医療を漫然と進めるのではなく、当該の美容医療についての正しい知識と技量を持つことと、人々にその限界や有効性を正しく説明し、安全、安心であると納得してもらえる医療にすることが求められる。
今回、これらの美容医療の中でも現在特に注目されている1)各種注入療法、2)レーザー・IPL治療、3)多血小板血漿(PRP)療法、4)フラクショナルレーザー、高周波治療、をそれぞれエキスパートの先生方にその治療の概要と共に問題点、合併症、その回避の方法、ならびに対処法を発表いただく。また、5)これらの治療の結果、時に生じてしまう問題を社会の中でどのように対処対応するかの発表もしていただく。
本シンポジウムにおいて、抗加齢医学の一環としての美容医療の目標、それぞれの手法の正しい守備範囲、治療の限界、問題点や合併症の医療的、社会的解決法を各シンポジストや会員諸氏とともに討議し考えたい。