第14回 日本抗加齢医学会総会

セッション情報

シンポジウム

シンポジウム9

リズムで老いを予防する

2014年6月6日(金) 14:50 〜 16:20 第9会場 (1004+1005 10F)

座長:佐田政隆(徳島大学医学部循環器内科), 野出孝一(佐賀大学医学部循環器内科)

【座長の言葉】
心筋梗塞、脳卒中、心臓突然死といった心血管イベントの発生に日内変動がみられることは、複数の報告によって明らかにされている。たとえば、急性心筋梗塞の発症は午前8時~12時に最も多く、脳卒中は朝と夕方にピークがみられる。また、近年、高血圧やメタボリック症候群、さらには血管の老化が体内時計と関連しているとする報告もある。長寿遺伝子として知られるSIRT1と時計遺伝子が関連していることも報告された。SIRT1はNAD依存性のヒストン脱アセチル化酵素であり、加齢や代謝、発癌などに広く関連する遺伝子として注目されている。昨年、NRMPT、NAD、SIRT1が時計遺伝子によって制御されていることが示され、寿命と体内時計の関係を解き明かすメカニズムの一つとして注目されている。本シンポジウムでは、老化と体内時計リズムとのかかわりを第一線の研究者の先生方に議論して頂く予定である。