第29回日本心臓リハビリテーション学会学術集会

セッション情報

U-40心不全ネットワーク合同企画

[U40] U-40心不全ネットワーク合同企画
「徹底討論! 心不全患者への多職種アプローチ~復職支援と患者家族教育~」

2023年7月15日(土) 10:30 〜 12:00 第4会場 (3F G303+G304)

座長:永田 春乃(琉球大学大学院医学研究科循環器・腎臓・神経内科学)
座長:本川 哲史(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科循環器内科学)
座長:生駒 剛典(浜松医科大学内科学第三講座循環器内科)
座長:齋藤 秀輝(聖隷浜松病院循環器科・心血管カテーテル治療科)
コメンテーター:木田 圭亮(聖マリアンナ医科大学薬理学)

心臓リハビリテーションにおいて患者の退院支援は重要な目的の一つであり、そのために患者家族教育・復職支援の果たす役割は大きい。
従来の心臓リハビリテーションの目的である①身体的および精神的デコンディショニングの是正と早期社会復帰、②危険因子の是正と二次予防、③QOLの向上、のためには適切な運動処方継続の他に、服薬管理・栄養管理など多方面からの患者教育は必要不可欠である。そして退院後、効果的かつ長期的に心臓リハビリテーションを継続するためには患者家族の協力が非常に重要である。しかし、コロナ禍の影響もあり、患者自身の教育と比較し、患者家族教育に重点を置くことはなかなか出来ていない施設が多いのではないだろうか。
また、近年心不全診療の進歩により、デコンディショニングの進行した重症心不全患者であっても社会復帰を目指すことが可能となっている。しかしながら、身体的制限以外の要因により若年者であっても復職に至らない症例が一定数存在する。
真の意味で心不全患者を支え、退院支援を実践するためには患者家族教育および復職支援の果たす役割は非常に重要なものである。本セッションではまず若年心不全患者の症例を元に多職種で議論を行うことで、実臨床に即した患者家族教育および復職支援について検討する。講演では患者家族教育および復職支援について知識を深め、日常臨床に活かすことを目的とする。

椛谷 豊 (熊本労災病院医療ソーシャルワーカー)