[O19-2] A病院における急変時対応の教育と課題
【はじめに】
A病院では看護師の急変時対応教育としてBLS・急変時対応集合教育、ACLSコースを開催している。急変時にはCPRコールを行い急変に対応しているが、参集したスタッフから「役割が不明瞭」「技術不足」等の意見があがった。そこで今回、各部署が必要とする急変時対応の知識や技術を習得する事で急変時対応が更に安全・円滑に行う事ができるのではないかと考え、各部署の特殊性に応じた教育を実施した事で今後の課題が明らかとなったので報告する。
【目的】
部署毎に必要な急変時対応教育を通して、今後の課題が明らかとなる
【方法】
期間: 2018年4月~2019年3月
対象:A病院准・看護師全員290名
方法:
1. 急変時対応教育について教育前アンケート調査
2. 教育実施
3. 教育後アンケート調査
満足度(全く違う1・違う2・同じ3・良かった4・非常に良かった5)
時間(非常に短い1、短い2、適切3、長い4、非常に長い5)
理解度(全く分からなかった1、分からなかった2、どちらでもない3、わかった4、非常に分かった5)
今後期待する教育内容
【倫理的配慮】
A病院看護部において倫理審査の承認を得て、対象者にアンケートの目的を口頭で説明し、回収をもって同意とみなした。また、記載は無記名とし個人を特定できないようにした。
【結果】
教育依頼は10部署中8部署あり、教育形式は机上1部署、シミュレーション及び机上2部署、シミュレーション5部署であった。
教育依頼内容は、外来・手術センター「引継ぎを踏まえた一連の流れ」、脳外科病棟「役割と行動、報告・連絡」、産婦人科病棟「気管挿管介助、薬剤」、整形外科病棟「救急カート内の物品・薬剤、役割」、循環器内科病棟「夜間の動き」、地域包括ケア病棟「気管挿管介助、人工呼吸器・除細動器、胸骨圧迫」、医療療養型病棟「薬剤・気管挿管介助」であった。
各部署の教育参加者はICUと外科病棟を除いた190名のうち87名、1部署平均11名、教育は30分~60分実施した。
教育後アンケート結果、満足度1~2は0名、3は9名、4は48名、5は30名であった。時間1は0名、2は1名、3は83名、4は3名、5は0名であった。理解度1~2は0名、3は1名、4は43名、5は43名であった。
今後期待する教育内容では、講義・手技を行った部署では「シミュレーション」、シミュレーションを行った部署では「再現シミュレーション」「アセスメント方法」等の意見があがった。
【考察】
今回の教育内容から他部署と連携が必要な部署では引継ぎを想定した教育、急変事例の発生が少ない部署では技術や知識の教育が求められた。脳外科病棟と循環器内科病棟では、夜間など少人数での対応についての依頼であり、発見からの流れをシミュレーションし部署内での問題点や改善策を考える機会が必要であったと考える。
1部署毎での少人数の教育により発言も多く、理解度4・5が99%であった事から有効な教育を実施する事ができたと考える。時間は3が95%でありシミュレーションや実技には1時間程の時間が適切だという事が明らかとなった。
今後期待する教育内容は知識・技術の教育を行った部署からはシミュレーション、シミュレーションを行った部署からは再現シミュレーション等であった事から、今後はアウトカムを評価し問題点や解決策を見出す必要があると考える。
シミュレーション教育の希望が5部署であった事から、今後は教育実施のロールモデルとなり、各部署が自部署内で有効な教育の実施と継続が行えるように関わっていく必要があることが明らかとなった
【課題】
今後、実際の状況を考察し教育内容に追加する。
A病院では看護師の急変時対応教育としてBLS・急変時対応集合教育、ACLSコースを開催している。急変時にはCPRコールを行い急変に対応しているが、参集したスタッフから「役割が不明瞭」「技術不足」等の意見があがった。そこで今回、各部署が必要とする急変時対応の知識や技術を習得する事で急変時対応が更に安全・円滑に行う事ができるのではないかと考え、各部署の特殊性に応じた教育を実施した事で今後の課題が明らかとなったので報告する。
【目的】
部署毎に必要な急変時対応教育を通して、今後の課題が明らかとなる
【方法】
期間: 2018年4月~2019年3月
対象:A病院准・看護師全員290名
方法:
1. 急変時対応教育について教育前アンケート調査
2. 教育実施
3. 教育後アンケート調査
満足度(全く違う1・違う2・同じ3・良かった4・非常に良かった5)
時間(非常に短い1、短い2、適切3、長い4、非常に長い5)
理解度(全く分からなかった1、分からなかった2、どちらでもない3、わかった4、非常に分かった5)
今後期待する教育内容
【倫理的配慮】
A病院看護部において倫理審査の承認を得て、対象者にアンケートの目的を口頭で説明し、回収をもって同意とみなした。また、記載は無記名とし個人を特定できないようにした。
【結果】
教育依頼は10部署中8部署あり、教育形式は机上1部署、シミュレーション及び机上2部署、シミュレーション5部署であった。
教育依頼内容は、外来・手術センター「引継ぎを踏まえた一連の流れ」、脳外科病棟「役割と行動、報告・連絡」、産婦人科病棟「気管挿管介助、薬剤」、整形外科病棟「救急カート内の物品・薬剤、役割」、循環器内科病棟「夜間の動き」、地域包括ケア病棟「気管挿管介助、人工呼吸器・除細動器、胸骨圧迫」、医療療養型病棟「薬剤・気管挿管介助」であった。
各部署の教育参加者はICUと外科病棟を除いた190名のうち87名、1部署平均11名、教育は30分~60分実施した。
教育後アンケート結果、満足度1~2は0名、3は9名、4は48名、5は30名であった。時間1は0名、2は1名、3は83名、4は3名、5は0名であった。理解度1~2は0名、3は1名、4は43名、5は43名であった。
今後期待する教育内容では、講義・手技を行った部署では「シミュレーション」、シミュレーションを行った部署では「再現シミュレーション」「アセスメント方法」等の意見があがった。
【考察】
今回の教育内容から他部署と連携が必要な部署では引継ぎを想定した教育、急変事例の発生が少ない部署では技術や知識の教育が求められた。脳外科病棟と循環器内科病棟では、夜間など少人数での対応についての依頼であり、発見からの流れをシミュレーションし部署内での問題点や改善策を考える機会が必要であったと考える。
1部署毎での少人数の教育により発言も多く、理解度4・5が99%であった事から有効な教育を実施する事ができたと考える。時間は3が95%でありシミュレーションや実技には1時間程の時間が適切だという事が明らかとなった。
今後期待する教育内容は知識・技術の教育を行った部署からはシミュレーション、シミュレーションを行った部署からは再現シミュレーション等であった事から、今後はアウトカムを評価し問題点や解決策を見出す必要があると考える。
シミュレーション教育の希望が5部署であった事から、今後は教育実施のロールモデルとなり、各部署が自部署内で有効な教育の実施と継続が行えるように関わっていく必要があることが明らかとなった
【課題】
今後、実際の状況を考察し教育内容に追加する。