[RTD13-1] 全身倦怠感を主訴に来院した一症例
【はじめに】
体調不良や全身倦怠感といった症状は救急領域に限らず、様々な要因として出現する主訴である。そしてその原因としては心不全や貧血、電解質異常などの身体的要因からストレスや睡眠障害による精神・心理的要因まで幅広く、緊急性も様々である。
今回、体調不良と全身倦怠感により体動困難となったため救急車を要請し、搬入となった症例を経験した。そこで救急外来における緊急度の判断および看護展開の実際と看護の根拠を報告する。
【対象】
64歳男性、2週間前より体調不良を訴え仕事を休むようになり、受診前日からは複数回の嘔吐が出現した。全身倦怠感と体動困難から自ら救急車を要請した。
【倫理的配慮】
得られたデータは個人が特定できないように配慮し、本研究以外には使用しないこととした。
【バイタルサイン/結果】
意識:Ⅰ桁/JCS、呼吸:28回/分、血圧:178/118mmHg、脈拍:134回/分、SPO2:97%(マスク5リットル/分投与下)、体温:35.0度、心電図モニター:洞性頻脈
脱水や感染症に伴う末梢循環不全により代謝性アシドーシスが潜在していること、また換気血流比不均衡やガス交換障害への介入が必要と考え、「非効果的末梢組織循環」「ガス交換障害」を立案した。介入としては確実な気道確保と呼吸補助、および前負荷減少に対する加温輸液の投与、そして感染症の可能性からガイドラインに則った各種培養の早期採取と早期抗菌剤投与を念頭に観察・準備・介助を行った。
【考察/結論】
末梢循環不全に伴う代謝性アシドーシスの存在によりバイタルサインの変調や、意識の変調をきたしていたと考えられた。qSOFAにおける評価項目は意識と呼吸、そして血圧である。患者の場合には意識レベルの変調と呼吸速迫を認めており、2項目を満たしていた。全身倦怠感という抽象的な主訴ではあるが、バイタルサインやフィジカルイグザミネーションを通した緊急度に対するアセスメントが重要である。
体調不良や全身倦怠感といった症状は救急領域に限らず、様々な要因として出現する主訴である。そしてその原因としては心不全や貧血、電解質異常などの身体的要因からストレスや睡眠障害による精神・心理的要因まで幅広く、緊急性も様々である。
今回、体調不良と全身倦怠感により体動困難となったため救急車を要請し、搬入となった症例を経験した。そこで救急外来における緊急度の判断および看護展開の実際と看護の根拠を報告する。
【対象】
64歳男性、2週間前より体調不良を訴え仕事を休むようになり、受診前日からは複数回の嘔吐が出現した。全身倦怠感と体動困難から自ら救急車を要請した。
【倫理的配慮】
得られたデータは個人が特定できないように配慮し、本研究以外には使用しないこととした。
【バイタルサイン/結果】
意識:Ⅰ桁/JCS、呼吸:28回/分、血圧:178/118mmHg、脈拍:134回/分、SPO2:97%(マスク5リットル/分投与下)、体温:35.0度、心電図モニター:洞性頻脈
脱水や感染症に伴う末梢循環不全により代謝性アシドーシスが潜在していること、また換気血流比不均衡やガス交換障害への介入が必要と考え、「非効果的末梢組織循環」「ガス交換障害」を立案した。介入としては確実な気道確保と呼吸補助、および前負荷減少に対する加温輸液の投与、そして感染症の可能性からガイドラインに則った各種培養の早期採取と早期抗菌剤投与を念頭に観察・準備・介助を行った。
【考察/結論】
末梢循環不全に伴う代謝性アシドーシスの存在によりバイタルサインの変調や、意識の変調をきたしていたと考えられた。qSOFAにおける評価項目は意識と呼吸、そして血圧である。患者の場合には意識レベルの変調と呼吸速迫を認めており、2項目を満たしていた。全身倦怠感という抽象的な主訴ではあるが、バイタルサインやフィジカルイグザミネーションを通した緊急度に対するアセスメントが重要である。