第22回日本救急看護学会学術集会

講演情報

会員企画セッション

[MS2] 会員企画セッション2

「みんなで学ぶ救急現場のアセスメント」

企画者 瀧澤紘輝(神戸市立西神戸医療センター)

[MS2-01] みんなで学ぶ救急現場のアセスメント

○瀧澤 紘輝1、清水 克彦2、久保田 大樹2、井上 佳世3、高見 祥代4、中田 徹朗5、立助 恵子6 (1. 神戸市立西神戸医療センター、2. 京都医療センター、3. 大阪市立大学医学部附属病院、4. 市立福知山市民病院、5. 宝塚市立病院、6. 神戸掖済会病院)

キーワード:救急外来看護、社会的アセスメント

我が国における高齢化率は増加の一途をたどっており、2020年には29.1%2060年には39,9%1)になることが予想されている。その中で、救急出動件数及び搬送人員の推移をみると救急出動件数、人員ともに増加している。年齢区分別の搬送人員の構成比は高齢者が平成29年度で58.8%と半数以上を占めている2)。今後、高齢化率が増加していくにつれ、救急搬送される人数も増加していくことが予想されており、救急医療にも影響を当てることが考えられている。

特に救急外来に搬送されてくる患者の中で、身体的な問題は深刻でないが、社会的な問題を抱え帰宅困難になっている患者も多く、救急外来で働く私たちを悩ませる問題の1つになっている。

入院適応はないが、「自宅に連れて帰れない」「介護に限界を抱えている」「介護者が入院してしまい、自宅での生活が困難になる」などの原因により身体の不調を呈し救急外来を受診されることも多く見受けられ、旧友現場において社会的アセスメントが必要に迫られている。

そこで今回のワークショップでは救急現場における介入困難事例の解決方法を学びたいと考えている。今回の学術集会ではワークショップの開催は不可能となってしまったが、新型コロナウィルス感染症が落ち着いて、学術集会が開催される暁にはぜひ皆さんと一緒に学びたいと考えている。

参考・引用文献
1)内閣府 平成30年版高齢社会白書 総務省 消防庁 平成30年度版 救急救助の現況
2)総務省消防庁 平成30年度版 救急救助の現況