第23回日本救急看護学会学術集会

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第23回日本救急看護学会学術集会 [指定演題] » 特別講演

[SL2] [特別講演] 新型コロナウィルス感染症の制御のこれまでと今後の見通し

2021年10月22日(金) 13:00 〜 14:00 ライブ2

座長:山勢 博彰(山口大学大学院医学系研究科)

13:00 〜 14:00

[SL2-01] 新型コロナウイルス感染症の制御のこれまでと今後の見通し

○西浦 博1 (1. 京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻)

キーワード:新型コロナウイルス感染症、数理モデル、医療提供体制

新型コロナウイルス感染症の流行時には数理モデルを活用した現状分析、評価と予測が頻用された。本講演ではこれまでの制御における考え方と今後の見通しについて共有する。以下の点などを中心に構成する予定である。1.現状認識: 感染者数の推定、実効再生産数、ナウキャスティング2.流行対策の評価: はじめての緊急事態宣言。後ろ向き評価、リアルタイム評価3.短期的予測: 延伸だけのナウキャスティング、夜間滞留人口と気温を活用したフォーキャスト4.中長期予測 再帰性のある流行メカニズムの捕捉、プロジェクション、必要病床数予測 世界中で数理モデルを活用して現在の疫学的状況を理解し、また、今後の見通しを得つつ未来を切り開くという点で、客観的見解を導くためにデジタルツールが欠かせない方法論として頻用される契機となった。ただし、制御は日ごとに困難になりつつあり、その実態について紹介する。