第6回日本在宅医療連合学会大会

Presentation information

一般演題(口演)

05-1:研究

一般演題(口演)12 研究

Sun. Jul 21, 2024 8:45 AM - 9:35 AM 第8会場 (会議室103)

座長:吉江 悟(Neighborhood Care)

8:55 AM - 9:05 AM

[O-2-6] 管理栄養士による居宅療養管理指導の算定件数増加を目指した取り組み

*廣瀬 明子1、平山 匡史1 (1. ヒカリノ診療所)

【目的】本研究では、管理栄養士による居宅療養管理指導の算定件数増加を目的とした介入の前後で、算定件数を比較し、どのような取り組みが効果的な取り組みであったか推測することを目的とする。【方法】研究デザインは観察研究とした。調査期間は令和4年10月と令和5年11月の2か月とした。具体的な取り組みの内容は、近隣の居宅介護支援事業所への挨拶回り、当院新規訪問患者についての院内カンファレンスによる広報活動、在宅相談・連携室を設置し、依頼から報告までの一連の流れについて仕組み作りを行った。データ収集方法は、調査対象期間の介護保険請求と電子カルテを振り返り、管理栄養士が行った居宅療養管理指導料を算定した延べ人数、依頼元のデータを抽出した。これらのデータは、仮名加工情報の処理を行い、個人が特定できないよう配慮を行った。【結果】訪問を開始した令和4年10月の1か月あたりの算定件数は11件だったが、令和5年11月の1か月あたりの算定件数は47件であった。また、依頼元はケアマネジャーが28%と一番多く、次に当院の医師が20%であった。【考察】管理栄養士による居宅療養管理指導について、様々な取り組みを行い算定件数が増加した。また、依頼元はケアマネジャーと当院医師で半分を占めた。実感として、管理栄養士の居宅療養管理指導に対し、認知度向上による依頼件数の増加、依頼から報告までの仕組み作りを行ったことが算定件数増加に効果があったように思われた。今回、算定件数増加に対する関連要因の分析までは至らなかったが、今後、管理栄養士による居宅療養管理指導の算定増加に向けた取り組みを普及するためにも、さらなる追加研究が必要と考えられる。