第6回日本在宅医療連合学会大会

Presentation information

ポスター

04-1:人材育成・教育

一般演題(ポスター)人材育成・教育

Sun. Jul 21, 2024 9:25 AM - 10:00 AM ポスター会場1 (コンベンションホールA)

座長:長崎 修二(在宅サポートながさきクリニック)

9:40 AM - 9:45 AM

[P-2-4] 特定看護師と協働し多様なニーズに応えられる訪問看護ステーションへ

*佐久本 和香1、福地 洋子2 (1. 医療法人社団東山会 東山訪問看護ステーション、2. 医療法人社団東山会 調布東山病院)

【はじめに】当訪問看護ステーションは急性期病院が母体であり、モットーは“地域で生きるを支えきる”と定め、多様な地域ニーズに対応してきた。筆者は管理者兼・特定看護師であり、メンバー9人の中に特定看護師1人 (以下A特定看護師)が在籍している。特定区分は両者とも「栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連」になる。A特定看護師と共に、筆者は特定行為実践への仕組み作りをし、在宅診療所医師1名、法人医師2名と連携し特定行為を実践した。実践内容は、フィジカルアセスメント、脱水の診断・種類の推察、手順書に沿った特定行為実践、ACPである。実践後の効果含めここに報告する。
【活動】2022年、筆者とA特定看護師を特定看護師チームと名付け手順書整備、利用者説明用パンフレット、承諾書を作成した。特定行為実践は2022年3件、2023年2件(アセスメントのみは5件/年ペース)行った。2023年にはA特定看護師が特定行為実践と意思決定支援を重ね自宅看取りした事例があった。関りの評価とし、利用者家族へ満足度調査を行い、他メンバーにはアンケートを実施、主治医には感想を求めた。アンケート結果では「安心」「心強い」というキーワードが挙がった。また、教育的関りでアセスメント勉強会、地域学会への演題登録、同法人の特定看護師と協働を図った。
【考察】24時間365日を支える訪問看護では主治医の包括的な指示のもと、看護師判断に委ねられている事も多い。また多様なニーズに応えることも要求される。特定看護師が利用者を生活者として捉え、確実なアセスメントと意思決定支援に寄り添う姿が、メンバーの共感に繋がったと考察する。しかし、法人内・地域では特定行為に関する認知度はまだ低い。今後もチームマネージメントの柱として、“地域で生きるを支えきる”を目指し、A特定看護師の実践を支持しながら、地道に活動を継続し地域貢献に繋げたい。