一般社団法人 日本LD学会 第25回大会(東京)

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[JG3] 中学校における英単語習得困難の背景とその支援

2016年11月20日(日) 13:00 〜 14:30 417 (会議センター4階)

企画者:銘苅実土(東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科),司会者:奥村安寿子(国立精神・神経医療研究センター),話題提供者:銘苅実土(東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科),話題提供者:奥村安寿子(国立精神・神経医療研究センター),話題提供者:藏口暁美(町田市立堺中学校),指定討論者:馬場哲生(東京学芸大学)

13:00 〜 14:30

[JG3] 中学校における英単語習得困難の背景とその支援

銘苅実土1, 奥村安寿子2, 藏口暁美3, 馬場哲生4 (1.東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科, 2.国立精神・神経医療研究センター, 3.町田市立堺中学校, 4.東京学芸大学)

【企画の趣旨】通常学級に在籍し、学習面で著しい困難を示す児童生徒への支援体制・方法の構築が課題となっている。2016年4月から、障害者の権利に関する条約が施行されたことからも、今後通常の学校において学習に困難を示す場合に合理的配慮を提供する必要性を指摘することができる。しかし中学生の学習困難を対象とした研究は少なく、小学校よりも支援体制の整備が遅れているという現状がある。この点については、中学生の学習困難の背景について検討することで、学習困難を改善する効果的な支援方法について明らかにすることができよう。中学生については、新たに学習が始まる英語教科について、独自の学習困難が生じる可能性を推測でき、英語教科におけるつまずきの原因としては、多くの教員が英単語の習得困難をあげている。この点については、近年、英単語綴り習得の困難の背景に関して、英単語綴りの学習方略となる基礎スキル(ローマ字、英単語の流暢な視覚的認知、英語の正書法に基づく音韻意識)成績との関連で検討が行われている。また、英単語の習得に困難を示す生徒を対象として、様々な支援が実践されており、その方法や成果について報告されている。本シンポジウムでは、まず英単語綴り習得困難の背景における知見について、基礎スキルの発達的変化との関連を報告する。また、基礎スキル習得を促すことにより、英単語綴りの習得困難を改善する支援手続きとその効果について、文字と音の対応が規則的な単語(bed, penなど、以下規則単語)と、不規則な単語(make, fiveなど、以下不規則単語)の2つの観点から話題提供を行う。さらに、英単語綴り習得支援の結果、生徒に見られた在籍学校での変化や、支援実施上の課題についてご報告を頂く。最後に、英語教科の学習困難における今後の検討課題について、指定討論を行う。

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