一般社団法人 日本LD学会 第25回大会(東京)

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[KE1] インフルエンザ脳症後に限局性学習症を併発した6歳男児への支援

大学病院小児科における実践報告

2016年11月20日(日) 11:00 〜 12:30 313+314 (会議センター3階)

○宗清愛子(福岡大学筑紫病院),小川厚(福岡大学筑紫病院),司会者:奥村智人(大阪医科大学LDセンター)

11:00 〜 12:30

[KE1] インフルエンザ脳症後に限局性学習症を併発した6歳男児への支援

大学病院小児科における実践報告

宗清愛子1, 小川厚1 (1.福岡大学筑紫病院)

【事例の概要】A君は4歳時にインフルエンザ脳症を発症し、就学後に当院で限局性学習症と診断された6歳の男児である。明るく活発で人なつっこく、かわいい印象の少年で、学校では友人や先生とのコミュニケーションに問題はないが一度の説明では理解できず、担任は全員に説明したのちに再度A君に説明しているようである。
就学後に、黒板や教科書などを見て写す(視写)のは苦手、会話の意味理解ができない、学校で時間を計って学習する際には時間内にしなければと焦るとパニックになって全く問題が解けないなど、学習に関する問題が表出したことから、知能検査や認知機能検査、学習の検査を行った。
その結果、拗音、促音など特殊音節のある語を読み間違える、逐次読みなど読みへのつまずきなどがみられ、視機能の問題が視写に影響していると考えられた。
また、算数の思考課題(文章題)は16問中2問のみ正解で、数学的推論のつまずきが窺えた。
学校へは、検査結果を報告して学習サポートの必要性を伝え、当院ではパソコンを使用した視機能訓練、特殊音節に興味を持つための支援、数的事実の支援などを行い、A君の学習意欲の低下やご家族の不安を和らげることなども視野に入れて、トレーニング後に遊戯療法を行っている。

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