一般社団法人日本LD学会 第29回大会(兵庫)

講演情報

ポスター発表

ポスター発表 » 読む・書く

[P3] 読む・書く

[P3-16] 就学前の読み書き障害のリスク発見における語想起課題の有効性の検討

〇原 惠子1 (1. 上智大学言語科学研究科)

キーワード:読み書き障害、語想起課題、早期発見

就学前の年長児約200名を対象に、読みおよび読みと関連する諸能力の課題を用いて調査を行った。その結果、RAN課題(色名、数字)、音韻操作能力(逆唱)と並んで、語頭音からの語想起で想起される語数が読みと関連することが見出された。この結果は、語頭音からの語想起課題を、就学前の読み書き障害のリスク発見に活用しうることを示唆する。近年、就学前の読み書き障害のリスク検出のための行動観察によるチェックリストや、読み書きの基盤の能力を評価する個別施行のレディネス検査が開発されている。語想起課題は、保育士や教諭が園活動のなかに取り入れることで、自然な形で、チェックリストで見出されたリスクを確認することができ、早期支援につなげるために役立つと考えられる。

抄録パスワード認証
抄録の閲覧にはパスワードが必要です。パスワードを入力して認証してください。
パスワードは学会員様、非会員様(事前参加申込完了者)、閲覧申込者様にメールにて配信しております。

パスワード