[TR05] 【中等教育】
思春期とレジリエンス
コーディネーター:廣島 慎一(国立特別支援教育総合研究所)
発達障害のある思春期生徒は,自己愛の傷付きに脆弱で,同世代他者との接近・接触によって心は大きく揺さぶられることは避けがたいが,それらの情緒的な揺らぎに耐え,時には失敗から学ぶことを可能とするには,他者との情緒的な繋がりを基盤としたレジリエンスを高めていくことが期待される。言語-非言語の交流を通じた対話によって,障害特性から生ずる「生きづらさ」や「学びづらさ」が,現実生活の中にどのように立ち現れるのかを知り,それに向き合い,受け容れること,すなわち「特性の自己理解」を支援者と共有する過程を通じて「レジリエンス」を高めていくことが,発達障害のある思春期生徒への指導・支援の焦点であると演者は考える。
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