[P] ポスター発表
P01：アセスメント

[P01-04] 日本語版マクロスキー実行機能アセスメント（教師用）の開発

～学習・対人の文脈に分けて評価することの意義の検討～

〇名越 斉子¹、飯利 知恵子² (1. 埼玉大学教育学部、2. ながやまメンタルクリニック)

キーワード：アセスメント、実行機能、評定尺度

【問題と目的】McCloskey Executive Function Scale（MEFS）は自己調整と自己認識・決断レベルの実行機能を評価する評定尺度である。原版で支持されている文脈ごとの評価の意義を検討することを本研究の目的とした。【方法】非臨床群（1114名）、臨床群（191名）に日本語版（教師用）を実施し、文脈の得点相関と平均項目得点から推定した実行機能の判定段階を分析した。【結果と考察】臨床群は非臨床群よりも文脈間相関が低く、教育形態別サブグループは異なる様相を示した。文脈の判定段階の不一致率が非臨床群よりも高いサブグループがあり、日本でも文脈を区別して評価する意義が確認された。今後はサブグループの等質性を高め、障害種ごとの特徴を整理する必要がある。