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[R2-05] 一価のイオンのイオン半径の違いが引き起こすOCP形成誘導と抑制機構
キーワード:リン酸カルシウム、人工骨、バイオマテリアル、バイオミネラリゼーション
層状リン酸カルシウムのOCPは、新規骨補填材や、コンビネーション医療製品の基盤材料として魅力的な物質である。OCPは主に、溶液中で、易溶性カルシウム塩の加水分解により調製される。この時、共存するカチオンがOCP結晶中の特定のサイトに取り込まれ、結晶構造の発達や、熱力学的安定性に影響を与える。本研究では、カチオンのイオン半径に着目し、1価の各種アルカリ金属(Li、Na、K、Rb、Cs)イオンのOCP結晶構造に与える影響について調べた。DCPD-1M (NH4)2HPO4加水分解系に、各種アルカリ金属塩を添加することで検討した。各種アルカリ金属イオンの影響と、Caイオンとのイオン半径を鑑みるに、カチオンのイオン半径は、Caイオンの凡そ1.4倍まではOCP結晶構造中に取り込まれ、それ以上になると阻害効果が卓越する。