一般社団法人日本鉱物科学会2019年年会・総会

講演情報

口頭講演

R4: 地球表層・環境・生命

2019年9月21日(土) 14:00 〜 16:15 大講義室 Ib (大講義室)

座長:川野 潤、横山 正、宇都宮 聡

14:00 〜 14:15

[R4-01] 人形峠ウラン鉱山における坑水自然浄化機構の解明

*川本 圭佑1、落合 朝須美1、岳田 彩花1、中野 友里子1、横尾 浩輝1、沖 拓海1、大貫 敏彦2、小原 義之3、福山 賢仁3、宇都宮 聡1 (1. 九州大学、2. 東京工業大学、3. 日本原子力研究開発機構)

キーワード:自然浄化、フェリハイドライト、バーネサイト、ウラン鉱山、人形峠

岡山県に位置する人形峠ウラン鉱山では、現在も坑水中にU, As, Raなどの有害元素が含まれている。坑水中の有害元素は、表流させることで濃度が減少していることが分かっているが、この自然浄化機構は明らかになっていない。価数同定にXAFS、坑水と堆積物の組成同定にICP-AES,MS,FIB,TEM、鉱物の同定にSEM,XRD、ゼータ電位、粒径の時間変化にDLSを用いた。なお、DLSは坑水サンプルの酸化を最小限にするため現地で行った。結果、ferrihydrite+シリカコロイド凝集体中のFe, Mn酸化物が坑水中のU, As, Raの除去に関与していることが示唆された。