R3：高圧科学・地球深部

[R3-06] (Mg,Fe)₂SiO₄系ポストスピネル相転移における水の影響

篠田 由梨、*井上 徹¹、柿澤 翔¹、野田 昌道³、川添 貴章¹、佐藤 友子¹、新名 亨²、入舩 徹男² (1. 広島大・院先進理工、2. 愛媛大・GRC、3. 広島大・院理)

キーワード：ポストスピネル相転移、高圧実験、水の影響、鉄の影響

ポストスピネル相転移境界における水の影響についてはMg₂SiO₄-H₂O系で先行研究が行われ（Higo et al., 2001），相転移圧力が高圧側に移動することが報告された。一方，この相転移境界においてはFeの影響があまり大きくないことが指摘されていたが（Ito and Takahashi, 1989)，最近今までの相転移共存ループとは異なる相図が提示された（Ishii et al., 2019）。このようにFeの影響を再検討する必要がでてきた。

したがって本研究ではポストスピネル相境界における水の影響について「Fe」を含んだ系で，すなわちMg₂SiO₄-Fe₂SiO₄二成分系で明らかにすることを目的に高圧実験を行った。加えて比較として無水相図の再検討も同時に行った。