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[S1R6-09] 東北日本、吾妻山の最新マグマ噴火ユニットをもたらした 浅部マグマの活性化過程
キーワード:マッシュ状岩体、再流動化、中間マグマ、混合-混交、吾妻山
吾妻山は東北日本火山フロントに位置する大型の成層火山である。本研究では吾妻山の最新マグマ噴火ユニット(大穴ユニット)の岩石学的研究を行い、噴出物をもたらした浅部マグマの活性化過程を解明した。
全岩組成の直線的変化、斑晶組織・組成の多様性は、主に2端成分マグマの混合によって説明できる。端成分マグマは浅部に位置するマッシュ状デイサイトと中深部の玄武岩で、混合により形成されたマグマは組成幅を持つと推定された。浅部マグマの活性化は、玄武岩マグマの浅部マッシュ状マグマへの注入に始まり、流動部の形成と両者混合による中間マグマの形成、流動部と中間マグマのマッシュ上部への成長と続き、さらなる深部マグマの注入により主に上部に位置する流動部と中間マグマの混合/混交が起こり噴火に至ったと推定された。
全岩組成の直線的変化、斑晶組織・組成の多様性は、主に2端成分マグマの混合によって説明できる。端成分マグマは浅部に位置するマッシュ状デイサイトと中深部の玄武岩で、混合により形成されたマグマは組成幅を持つと推定された。浅部マグマの活性化は、玄武岩マグマの浅部マッシュ状マグマへの注入に始まり、流動部の形成と両者混合による中間マグマの形成、流動部と中間マグマのマッシュ上部への成長と続き、さらなる深部マグマの注入により主に上部に位置する流動部と中間マグマの混合/混交が起こり噴火に至ったと推定された。