The 67th Annual Meeting of the Japanese Association of School Health

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一般演題

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新型コロナウイルス感染症4(OP-0115~0119)

大沼久美子(女子栄養大学)

[OP-0118] 新型コロナウイルスに関する養護教諭の活動・困りごとの記述の分析

荒木田美香子1, 高橋佐和子2, 中村富美子3, 加藤恵美4, 齋藤朱美5, 内山有子6 (1.川崎市立看護短期大学, 2.神奈川県立保健福祉大学, 3.静岡県沼津市立大岡中学校, 4.静岡市立清水船越小学校, 5.東京都立深川高等学校, 6.東洋大学)

【目的】スキルラダー研究会はHPに「緊急募集.新型コロナウイルスについて」として養護教諭が記載できるコーナー(以下,記述)を設けた.本研究は記述から新型コロナウイルス感染時における養護教諭の活動や困りごとを明らかにすることを目的とした.【方法】2020年3月16日から2021年6月13日までに35件の記述があった.うち,3件が保育所勤務者からのものであり,5件が文部科学省などの情報提供であった.これらを除いた27件を分析対象とした.記述されていた主な内容,また内容から読み取れる養護教諭の困りことの観点で分析をした.なお,HP上に本研究会のメンバーが養護教諭実践力向上の目的で活用させていただくことがあると明記していた.【結果】記載されていた内容で最も多かったのは「学内の日常の衛生活動」について13件,次いで「休校措置について」であった.養護教諭が困っていたことは全部で36件の内容があり,「教員による学内清掃の負担」が3件,「消毒用物品が不足」3件,「次亜塩素酸水の使い方の根拠が不明確」3件,感染者発生時の「保健所の対応が遅い」2件,感染者発生時やワクチン接種券配布後の「保護者からの問い合わせが多く,教職員が疲弊」4件,政府,教育委員会等の「指示がコロコロ変わる」3件名などがあった.【考察】 2020年5月以降2021年2月ごろまでは「学内の日常の衛生活動」とその負担に関するものが多く,2021年5月以降では感染者の発生に伴う記事が出るなど,時期により記述内容に違いがあった.