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[1M02] CDMモデルから考察した途上国におけるイノベーションと外資系企業の役割ーベトナムの製造業企業を事例に
キーワード:外資系企業、イノベーションパフォーマンス、労働生産性、CDMモデル、製造業、ベトナム
本研究では、ベトナムの製造業におけるイノベーションのインプット、イノベーションのアウトプット、労働生産性のパフォーマンスに対する外資系企業の矢和栗について考察する。2010年から2013年にかけての7,090社の企業レベルのパネル・データを用い、Crepon, Duguet&Mairesse (CDM)モデルを用いて推計を行った。その結果、以下のことが明らかになった: (1)外資系企業は民間企業に比べて、革新的な意思決定や革新的な投資の追求に積極的でない傾向があるが、革新的なアウトプットや労働生産性の面ではより効率的である。(2)外資系企業は、社内革新活動への投資や外国のライセンス技術や設備の利用を通じて、市場に新しい革新を開発することに革新活動を集中させているが、民間企業は他企業とのコラボレーションに依存している。実証結果は、政府政策が、外国企業のイノベーション活動への関与を促進するだけでなく、民間企業の研究開発協力において、より広範な連携の機会を構築することに取り組むべきであることを示唆している。協力ネットワークは、イノベーションの過程において、ベトナムの民間企業に重要なインセンティブをもたらすようである。
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