国際開発学会第25回春季大会

エクスカーションのご案内(締め切りました)

参加者向けの集合時間と場所の情報
 
1「足尾銅山問題を通じて開発を考える」
6月16日(日)8:15 宇都宮駅東口 バス乗車場①乗り場8     
・案内人:重田康博、匂坂宏枝(宇都宮大学)、上岡健司(現地案内人、元足尾銅山勤務)
・連絡先:yasushige@msd.biglobe.ne.jp(重田のメールアドレス)
 
2「日本初の完全新設LRTとコンパクトシティ」
6月16日(日)10:00 トナリエ3階「うつのみやオープンスクエア」
・案内人:栗原俊輔(宇都宮大学)、宇都宮大学「宇都宮おもてなし隊」学生
・連絡先:shunsuke@cc.utsunomiya-u.ac.jp

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国際開発学会第25回春季大会では、大会翌日の6月16日(日)に、栃木県内の2つの地域にて、エクスカーションを実施します。尚、両方のエクスカージョンについて参加上限人数に達しましたので、締め切りました。
以下、詳細についてお知らせいたします。
 
日時:2024年6月16日(日)8:15~17:00(足尾町)、9:30~12:30(宇都宮市)*発着地は宇都宮駅です。
場所:栃木県日光市足尾町、宇都宮市内(集合時間が足尾町と宇都宮市内では異なります)
*2地域において別々のプログラム内容となります。

参加費:日光市足尾町は一般会員9,000円、学生会員5,000円(クレジットカード払い)(食費、入場料込み)領収書には、「(フィールド研修・エクスカージョン①)足尾銅山問題を通じて開発を考える」と表記されます。必要に応じてご相談ください。

宇都宮市は2,000円(クレジットカード払い)領収書には、「(フィールド研究・エクスカーション②)日本初の完全新設LRTとコンパクトシティ」と表記されます。必要に応じてご相談ください。 

申込み:エクスカーションへの申込みは、大会登録と同じシステムで行います。大会参加登録の手続きと合わせて、お申込みをお願い致します。30名に達した場合締め切ります。
最少遂行人数:足尾は30人(30人に達しない場合中止の可能性有り)(先着順、学生会員は先着10人まで)、宇都宮市内は4人
申込締切:2024年5月15日(水)
 
趣旨:
 宇都宮大学では、教育・研究・地域貢献を有機的に活かし、今大会のテーマである「地域発!国際協力と共創の実践~グローバル・グローカルな人材育成」を実践しています。このテーマに基づいて、エクスカーションでは栃木県北西部ある日光市足尾町にある足尾銅山と宇都宮市内を訪問します。
 「公害の原点」ともいえる足尾銅山は、国際開発を議論するにあたり伝えるべき日本の経験である公害について学ぶ場として活用されています。また宇都宮LRT(次世代型路面電車システム)は、永年の構想検討と大規模な工事を経て2023年に開業しました。
 本エクスカーションは、足尾銅山と宇都宮LRTから栃木県の開発問題を知り、日本の開発問題の歴史と現状、そしてグローバルな問題とつなげることを目的としています。
 
参加を希望される方へのお願い:
・2地域のオプションより、1地域への参加のみ可能となります。
・お申し込み時に、希望する地域をご選択下さい。
・交通、及び現地側受け入れ可能人数の都合上、1地域あたりの定員を30名までとさせて頂きます。
・定員30人(オプション1の学生会員は10人に達しますと、学生料金で参加申し込みができなくなりますので、お早めにお申し込みください。)
・各地域でのプログラムの詳細については、以下をご参照下さい。

オプション1:「足尾銅山問題を通じて開発を考える」→参加上限人数に達しましたので、締め切りました。 
 足尾銅山は1610年に鉱脈が発見され、1877年、古河市兵衛が銅山を買い取って経営をしました。古河は、当時の明治政府の富国強兵政策を背景に、外国の近代技術を導入し産銅事業を飛躍的に発展させました。その一方、銅製錬からの排ガスによって銅山周辺の樹木が枯死し広大な自然破壊が発生しました。また鉱毒を含む坑排水が渡良瀬川を流下し下流域で水質・土壌汚染や農作物被害が発生しました。田中正造らによる渡良瀬川下流域での救済要求運動は、「足尾鉱毒事件」として広く知られています。
 現在、足尾銅山では産銅をしていませんが、坑廃水は半永久的に浄化し続けねばならず、煙害地への植樹も終わりが見えていません。加えて、現在日本国内で稼働する銅山はなく、産銅はチリやペルー、ザンビア、カナダ等から銅鉱石を輸入しています。つまり、足尾銅山の終りの見えない被害を海外に押し付けている可能性さえあるのです。こうした国際的な問題につながる視点持つとともに、被害の原点に立ち戻り、その歴史的背景を学ぶことには意義があるといえるでしょう。
 オプション1では、地域発の人材育成の観点から、公害発生起源の足尾銅山を擁する足尾町へ向かい、学生を含めた参加者や地元の方々との交流や対話の場を重視します。銅山の光と影を学びつつ、いまだ残る問題に注視していきます。堆積場問題にあたる住民団体代表者の講話や、普段は車両進入禁止となっている煙害エリアの見学など、個人ではなかなか行ったり、聞いたりすることができない、足尾銅山の影の部分を充実させた地元大学だからこその日程です。多くの皆様のご参加をお待ちしています。奮ってご応募下さい。

・行程(予定):
8:15 宇都宮駅東口集合
8:30 宇都宮駅出発
10:00~11:00 足尾銅山観光(銅山坑道)
11:00~11:30 古河足尾歴史館
11:30~12:30 昼食 足尾町内飲食店(簀子橋堆積場安全対策協議会副会長の講話)
12:30~13:00 移動
13:00~13:30 朝鮮人強制連行犠牲者慰霊碑 中国人殉難烈士慰霊塔
13:30~14:00 移動 車窓より簀子橋堆積場、足尾銅山精錬所
14:00~15:00 足尾植林現場・松木渓谷(煙害地)
15:15~ 足尾銅山観光前発
17:00着 宇都宮駅東口到着、解散
 
・案内人:重田康博、匂坂宏枝(宇都宮大学)、上岡健司(現地案内人、元足尾銅山勤務)
・連絡先:yasushige@msd.biglobe.ne.jp(重田のメールアドレス)


オプション2:日本初の完全新設LRTとコンパクトシティ→参加上限人数に達しましたので、締め切りました。  
 2023年8月、栃木県宇都宮市に国内では75年ぶりとなる新設路面電車、LRT(Light Rail Transit)としては日本初である宇都宮ライトレールが開業しました。宇都宮市や民間企業等により設立された第三セクターで、宇都宮市と芳賀町との交通渋滞解消だけでなく、地域のコンパクトシティ化を推進することも目的としています。
 また、バリアフリーの停留所等、地域に優しいだけでなく、電車を動かす電気は100%再生可能エネルギーで賄い、地球にも優しい交通機関です。雷の多い宇都宮市が雷都という別名をもつことから、ライトラインという愛称で親しまれています。
 600億円を超える総事業費には市民からの厳しい声もありましたが、需要予測よりも2週間早く乗客数が100万人を達成し、また土日の乗車人員は予測の3倍と、着実に地域の足として浸透しています。
 宇都宮市LRT整備課にLRT建設の経緯とコンパクトシティについてお話をうかがった後に、実際にライトラインに乗車し、宇都宮ライトレールの車庫にお邪魔し、社員の方々からお話を伺いながら車庫にてLRTを見学します。
 半日コースですので、見学後はライトライン全線試乗、餃子通りや大谷石で有名な大谷資料館などの訪問も可能です。宇都宮ライトレールでは、餃子券付き一日乗車券も販売しています。

・行程(予定)
10:00 宇都宮駅西口トナリエ3階「交通未来都市うつのみやオープンスクエア」集合
10:00~「コンパクトシティとLRT」宇都宮市LRT整備課による事業説明
*オープンスクエアでLRT一日乗車券やLRTグッズが購入可能
10:50~11:10 宇都宮駅西口トナリエより宇都宮駅東口へ移動、各自LRTで平石車庫まで移動。平石停留所下車(所要約8分)。徒歩すぐ
11:15~11:40 LRT見学会。車庫内にて宇都宮ライトレール株式会社より説明
11:40 現地解散
*参加費2,000円のほかに、ライトライン宇都宮駅東口停留所から平石停留所までの往復運賃(IC運賃片道200円)がかかります(全線1日乗車券は1,000円、餃子券付き1,300円) 。

・案内人:栗原俊輔(宇都宮大学)、宇都宮大学「宇都宮おもてなし隊」学生
・連絡先:shunsuke@cc.utsunomiya-u.ac.jp

*問い合わせは、開催大学の代表アドレスではなく、上記の各コースの担当者連絡先に直接ご連絡ください。
※現段階において英語通訳等の準備はございませんが、必要な場合、担当者にご相談ください。また参加者の方で通訳ボランティアをお申し出くださる方がいらっしゃいましたら、ありがたく存じます。