第24回風工学シンポジウム

講演情報

口頭講演

構造物の風圧力(2)

2016年12月6日(火) 15:10 〜 16:40 建築会館ホール (建築会館)

司会:西嶋 一欽(京都大学防災研究所)

16:04 〜 16:22

[42] BCM-LESによる建物周りの圧力場・流れ場解析

○河合 英徳1、田村 哲郎1、近藤 宏二2、野津 剛3、バレ ラフール4、大西 慶治4、坪倉 誠4 (1.東京工業大学、2.鹿島建設株式会社、3.清水建設株式会社、4.理化学研究所 計算科学研究機構)

キーワード:BCM、LES、角柱、HPC、東京都心部

本研究では高空間解像度のCFD解析において高い並列計算効率を有するBCM-LES(BCM:Building Cube Method)を建物周りの圧力場・流れ場の予測に適用する。初めに乱流境界層中の三次元角柱の解析において角柱に作用する風圧力をIBM(Immersed Boundary Method)を適用したBCM-LESによって明らかにし、既往文献で示されている風洞実験結果との比較による検証を実施した。
次にBCM-LESを25kmx12km領域の実在都市の流れ場に適用し、乱流境界層の発達過程の分析を行い都市形状による粗度効果と乱流境界層の吹走の影響を示した。さらに、実街区に建つ建物周りの圧力場を示し、BCM-LESによる解析によって十分に微細な乱れの構造が示され,実街区内の複雑な圧力場が十分な精度で予測されることを確認した。