コンクリート工学年次大会 2013(名古屋)

講演情報

第35回コンクリート工学講演会 » 柱/柱はり接合部

[L34] 柱Ⅲ/柱はり接合部Ⅰ

2013年7月10日(水) 09:00 〜 10:30 第2会場 212号室 (名古屋国際会議場)

[座長(建築)]木村 秀樹、[座長(土木)]谷村 幸裕

[L2029] 大振幅後に小振幅の変形を受ける鉄筋コンクリート柱の除荷剛性に関する基礎的分析

渡邊 泰宏1,真田 靖士2,崔 琥3,Jiang HUANJUN4 (1.豊橋技術科学大学,2.大阪大学,3.東京大学,4.Tongji University)

キーワード:RC,荷重-変形関係,除荷剛性,最大経験変形,データベース,数値解析

構造実験データベースを用いて,大振幅後に小振幅の変形を受ける鉄筋コンクリート柱の除荷剛性について検討した。最大変形を更新した直後の除荷剛性とその後の小振幅載荷時の除荷剛性を4ケース定義し,相関が高いケースを抽出した。その結果,最大変形を更新した直後の最大変形点と除荷点を結ぶ割線剛性と,小振幅載荷時の正負最大変形点を結ぶ割線剛性の相関が相対的に高かった。そこで,Takeda modelに基づいて小振幅時の除荷剛性(微動計測等から得られる剛性)から最大経験変形を推定し得る可能性を示した。また,柱試験体のマルチスプリングバネによる解析を行い,実験結果と同様の傾向が得られることを示した。
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