コンクリート工学年次大会 2013(名古屋)

講演情報

第35回コンクリート工学講演会 » 耐震一般/耐震性能評価

[L02] 耐震一般Ⅱ/耐震性能評価Ⅰ

2013年7月9日(火) 13:15 〜 15:00 第1会場 211号室 (名古屋国際会議場)

[座長(建築)]楠 浩一、[座長(土木)]小林 薫

[L2144] せん断破壊する鉄筋コンクリート造柱・壁部材の残存耐震性能の検討

伊藤 淑紘1,高橋 香菜子1,前田 匡樹1 (1.東北大学)

キーワード:震災RC建物,残存耐震性能,ひび割れ幅,損傷度,耐震性能低減係数

地震で被災したRC造建物に残存する耐震性能を定量的に評価し,被災度を判定するための基準として,被災度区分判定基準が広く用いられている。基準の耐震性能低減係数ηはせん断破壊する部材について,妥当性を示す検討が少ないため,本研究では既往の実験結果を基に検討を行った。その結果,概括的ではあるがせん断部材の破壊形式を耐力低下や破壊性状に注目し2種類に分類した。破壊形式の違いに対応するため,ひび割れ幅の合計に注目したが,現行の最大ひび割れ幅の方法より損傷度分類に適していることが分かった。また,ηの値の検討を行ったが終局変形位置の設定によってηの値は大きく変動することが分かった。
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