[L2176] 既存鉄筋コンクリート造建築物に分散配置された鉄骨枠付きブレースの補強効果に関する実験的研究
キーワード:鉄骨枠付きブレース,分散配置,柱・梁接合部,耐震補強
既存鉄筋コンクリート造建築物に鉄骨枠付きブレース(以下,ブレース)を用いた補強を施す場合には,せん断成分を卓越させ補強効果を高める観点からブレースを市松状に配置して補強すること(以下,分散配置)が検討されている。本研究では,分散配置が既存柱・梁接合部,梁にどのような影響を与えるのかを明らかにするため,ブレースの軸耐力と梁主筋量をパラメータとし,2層2スパンの構造実験を行った。梁に圧縮軸力が作用する場合,ブレース軸耐力による違いが確認された。梁に引張軸力が作用する方向では,梁主筋量の少ない試験体で梁主筋が引張軸降伏し,ブレースは耐力を発揮できなかった。
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