物性一般Ⅲ

[1089] 施工時の湿潤養生条件がコンクリートの力学・耐久性能に及ぼす影響の屋内曝露試験に基づく評価

座長(土木)：岡崎慎一郎
座長(建築)：陣内浩
講演者：齋藤淳¹, 大即信明², 西田孝弘³, 福留和人⁴ (1.安藤・間技術本部技術研究所土木研究部 2.東京工業大学理工学研究科国際開発工学専攻 3.京都大学工学研究科社会基盤工学専攻 4.石川工業高等専門学校環境都市工学科)

キーワード：5 years exposure, 5年間曝露, curing by covering the surface of the concrete with formworks, moist curing, water supply curing, wet curing, 型枠存置, 水分逸散抑制養生, 湿潤養生, 給水養生

コンクリートが所要の性能を発揮するためには，施工時に適切な湿潤養生を行うことが重要である。本論文では，各種セメントを用いて，円柱および壁状供試体を作製し，実施工を想定して材齢初期に様々な湿潤養生を施した後，屋内にて曝露試験を行った。その結果，型枠を所要期間存置する水分逸散抑制養生では所要の圧縮強度や中性化抵抗性が得られない場合があったが，型枠取外し時期を早めて給水養生を行うことがその対策として有効であることが明らかとなった。また，湿潤養生条件の相違による表層品質の差異は，テストハンマー強度で確認することは困難であったが，表面透気試験によれば相対評価は可能であった。