コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(A.材料・施工) » 補修・補強(材料)/短繊維補強コンクリート(材料)/新材料・新工法(材料)

新材料・新工法(材料)Ⅲ

2015年7月16日(木) 13:00 〜 14:45 第9会場 (1F 104号室)

[1324] ジオポリマーに適用する凝結遅延剤に関する研究

座長(土木):杉橋直行
座長(建築):細川佳史
講演者:岡田朋久1, 菅彰2, 橋爪進2, 李柱国3
(1.東邦化学工業千葉研究所 2.東邦化学工業研究開発本部千葉研究所 3.山口大学理工学研究科)

キーワード:blast furnace slag, geopolymer, L-酒石酸ナトリウム, retarder, sodium gluconate, sodium L-tartrate, グルコン酸ナトリウム, ジオポリマー, 凝結遅延剤, 高炉スラグ微粉末

本研究では,ジオポリマーの施工性を確保しつつ強度発現性を損なわない有機系凝結遅延剤について検討を行った。その結果,L-酒石酸ナトリウムが,ジオポリマーのフレッシュ性状に悪影響を与えることなく凝結時間を遅延させること,また,その凝結遅延効果は,ジオポリマーに使用する活性フィラーの種類,アルカリ溶液の濃度に依存しないことを確認した。一方,強度発現性については,L-酒石酸ナトリウムを添加すると,20℃のみの常温養生条件では,無添加のものより圧縮強度は若干低下する傾向を示すが,80℃を経由する高温養生条件では,無添加のものと同等の圧縮強度が得られることが分かった。