コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(B.構造・設計) » はり/耐震壁/スラブ

はりⅡ/耐震壁/スラブ

2015年7月15日(水) 13:00 〜 15:15 第5会場 (3F 303号室)

[2059] 縦筋を考慮したトラスアーチ機構に基づくRC耐震壁の強度検討

座長(土木):武田篤史
座長(建築):岸本一藏
講演者:小坂英之1, 溝口光男2, 荒井康幸3
(1.三井住友建設技術研究所 2.室蘭工業大学工学研究科 3.室蘭工業大学名誉教授)

キーワード:Flexural strength, Shear strength, Shear wall, Wall panel, せん断強度, 壁板, 曲げ強度, 耐震壁

両側柱付きRC耐震壁の強度算定に,縦筋が考慮された壁板のトラスアーチ機構を準用し,その算定法の適用可能性を検討した。横筋の応力度は,壁板の場合と同様に壁端部を0として中央部に向かって大きくなる分布形状に仮定した。既往の実験資料79体と比較した結果,破壊形式がせん断破壊,柱主筋降伏後のせん断破壊および曲げ破壊のいずれにおいても強度計算値は実験値を概ね安全側に評価し,計算値のばらつきは小さかった。なお,計算結果は横筋の応力度に依存するため,せん断強度時の横筋の応力度に関する実験資料を多く収集し,適切な応力度分布を設定すれば,さらに良い対応が得られるものと考えられる。