コンクリート工学年次大会 2015(千葉)

講演情報

第37回コンクリート工学講演会(B.構造・設計) » 破壊力学/既存構造物の調査/維持管理・ライフサイクル

破壊力学/既存構造物の調査/維持管理・ライフサイクルⅠ

2015年7月16日(木) 10:00 〜 12:00 第5会場 (3F 303号室)

[2218] 施工年の異なる構造物より採取したコンクリートの力学的特性および細孔構造に関する一考察

座長(土木):中村光
座長(建築):楠浩一
講演者:前原聡1, 鈴木将充2, 伊藤正憲2, 山田久美3
(1.東急建設土木本部 土木技術設計部 2.東急建設技術研究所 3.東京急行電鉄鉄道事業本部)

キーワード:Compressive strength, Depth of carbonation, Pore size distribution, Static modulus of elasticity, Surface area of coarse aggregate, 中性化深さ, 圧縮強度, 粗骨材表面積, 細孔径分布, 静弾性係数

本研究では,昭和2年に構築し,その後,昭和25年,39年および57年に大規模な増改築がなされた構造物を対象とした。その構造物よりコア供試体を採取し,圧縮強度,静弾性係数,中性化深さおよび細孔径分布を求め,施工年の違いによる影響を考察した。圧縮強度と静弾性係数の関係は,施工年によらず算出式よりも全体的に小さくなる傾向を示した。その中でも,昭和2年のコア供試体は径が大きな骨材が占める割合が高く,圧縮強度と静弾性係数は小さくなる傾向を示した。また,総細孔量と細孔径0.5μm以上の細孔量の総和が大きくなると圧縮強度と静弾性係数は小さくなり,中性化速度係数は大きくなる傾向を示した。