コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 短繊維補強コンクリート(材料)/連続繊維補強コンクリート(材料)

短繊維補強コンクリート(材料)Ⅰ

2016年7月6日(水) 10:00 〜 12:15 第3会場 (5F 503号室)

座長:小澤満津雄(土木), 西脇智哉(建築)

[1041] 繊維配向性を考慮した打込み方法がDFRCCの曲げ性状に及ぼす影響

渡邉啓介1, 大圖友梨子1, 宮口大2, 金久保利之1 (1.筑波大学 2.三井住友建設)

キーワード:fiber orientation, fiber-reinforced cementitious composite, orientation intensity, placing method, PVA fiber, PVA繊維, 打込み方法, 繊維補強セメント複合材料, 繊維配向性, 配向強度

著者らは,高靭性セメント複合材料の繊維配向性を考慮した打込み方法として,棒状バイブレータおよび髪をとかす「くし」を模した器具を用いた方法を提案している。本研究では,これらの打込み方法により断面180×280mmの試験体を作製し,4点曲げ載荷試験を行った。棒状バイブレータおよびくしを軸方向に移動させた試験体において耐力と変形能の向上が見られ,断面観察の結果から繊維が軸方向に配向する傾向が伺えた。流動解析により,試験体内部の繊維配向を把握するとともに,試験体断面位置ごとに異なるモデルを導入した断面解析により,配向強度kによって各試験体の耐力の差異を表現した。