コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 収縮・クリープ

収縮・クリープⅡ

2016年7月7日(木) 10:45 〜 12:00 第3会場 (5F 503号室)

座長:浅本晋吾(土木), 寺西浩司(建築)

[1083] 膨張材種類が低水結合材比シリカフュームセメントペーストの若材齢体積変化に及ぼす影響

寺本篤史1, 張玉露1, 大久保孝昭1, 丸山一平2 (1.広島大学 2.名古屋大学)

キーワード:Autogenous Shrinkage, Calcium Hydroxide, Expansive Additive, Shrinkage Reducing Admixture, Thermal Expansion Coefficient, Ultra High-Strength Cement Paste, 収縮低減剤, 水酸化カルシウム, 線膨張係数, 膨張材, 自己収縮, 超高強度セメントペースト

エトリンガイト石灰複合型(EX1),石灰系早強性(EX2)の二種類の膨張材を用いて,水結合材比16.5%のシリカフュームセメントペーストの自己収縮ひずみの低減機構に関して実験的検討を実施した。その結果,材齢1日以前の急激に自己収縮が進行する期間では,EX1はEX2と比較して水分消費量が大きいこと,その分剛性発現が大きいこと,EX2の混和により水酸化カルシウム(CH)生成量がより大きくなることが示された。一方材齢1日以降,EX1はEX2より膨張効果が大きくその要因の一つにCHの生成が考えられた。またEX1とEX2で生成されるCHは,この期間において同程度の膨張効果を有すると推察された。