コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 高強度コンクリート(材料)

高強度コンクリート(材料)

2016年7月8日(金) 10:45 〜 12:15 第1会場 (5F 国際会議室)

座長:丸岡正知(土木), 梅本宗宏(建築)

[1236] 450N/mm2以上の圧縮強度を発現するセメント系材料の製造方法と硬化組織の変化

河野克哉1, 中山莉沙1, 多田克彦1, 田中敏嗣1 (1.太平洋セメント)

キーワード:Backscattered electron images, Closest packing, Heat curing, Image analysis, Pore size distribution, Ultra high strength, Water absorption treatment, 反射電子像, 吸水処理, 最密充填, 熱養生, 画像解析, 空隙径分布, 超高強度

本研究では,通常の流し込み成型で最高の圧縮強度を達成することを目標とし,新しいセメント系材料と新しい製造方法について検討した。そのため,最密充填を示す混合粉体の粒子径と構成比を算出し,これを結合材としたモルタルを製造した。脱型直後に供試体の外表面から内部に水分を供給させてから2段階の熱養生を実施することで,450N/mm2以上の圧縮強度を発現する硬化体を得ることができた。この硬化体は脱型時の吸水処理によって未水和セメントと空隙の量が減少しており,外表面から補給された水が内部のセメントと熱養生時に活発に反応して緻密な硬化組織を形成することで,高い強度発現を実現したと考える。