コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 補修・補強(材料)

補修・補強(材料)Ⅰ

2016年7月8日(金) 09:00 〜 10:30 第6会場 (4F 413号室)

座長:久保善司(土木), 中島良光(建築)

[1307] 塗布方向がシラン系表面含浸材の表面保護効果に及ぼす影響

石渡翔太1, 大塚秀三1, 八木修2, 中田善久3 (1.ものつくり大学 2.エム&エムトレーディング 3.日本大学)

キーワード:chloride-ion penetration, penetrating depth, porosity, silane, treatment direction, water permeability, シラン系表面含浸材, 含浸深さ, 塗布方向, 塩化物イオン浸透深さ, 細孔径分布, 透水量

塗布方向の相違がシラン系表面含浸材の表面保護効果に及ぼす影響について検討した。塗布面を鉛直面の上部,中部,下部および水平面とし,いずれの面とも刷毛を水平に動かし塗布を行い,表面より5mmの深さで細孔径分布の測定を行った。さらにJSCE-K 571-2004に規定される,含浸深さ試験,透水量試験および塩化物イオン浸透に対する抵抗性試験を行った。細孔径分布の測定の結果、鉛直面の上部と水平面の細孔半径25nm以上の細孔量は同程度であった。しかし,表面保護効果は鉛直面の上部は水平面と比較し,低下する傾向を示した。これは,規定の塗布量の3割以上が液だれしたことによる影響と考えられ,鉛直面に塗布した場合,含浸材の性能が水平面と異なる可能性がある。