コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 合成・混合構造

合成・混合構造Ⅲ

2016年7月7日(木) 13:15 〜 15:30 第10会場 (4F 402・403号室)

座長:平陽兵(土木), 貞末和史(建築)

[2212] スタッドのヘッドが鋼板コンリート合成版のせん断破壊に及ぼす影響

伊藤翼1, 古内仁1, 高橋良輔2, 梶原脩1 (1.北海道大学 2.山梨大学)

キーワード:finite element analysis, shear failure, steel-concrete composite slab, stud bolt, stud head, スタッドヘッド, せん断破壊, 有限要素解析, 鋼板コンクリート合成版, 頭付きスタッド

鋼板コンクリート合成版の設計せん断耐力式にはRC部材の設計耐力式を安全側に近似したものが与えられているが、合成版のせん断耐力はずれ止めの配置方法による影響を受けるために、さらなる合理化を目指す上では合成版特有のせん断破壊メカニズムを解明する必要がある。本研究では、ずれ止めにスタッドを用いた合成版のせん断破壊にスタッドのヘッドが及ぼす影響について実験と解析の両方から検討を行った。その結果、ヘッドによるスタッド引張力の伝達がせん断ひび割れを進展させたこと、スタッド高さが大きくなった際に得られるせん断補強効果にヘッドの有無が影響を与えていることが確認された。