コンクリート工学年次大会 2016(博多)

講演情報

第38回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 維持管理・ライフサイクル

維持管理・ライフサイクル

2016年7月7日(木) 13:15 〜 15:00 第6会場 (4F 413号室)

座長:田中泰司(土木), 岸本一蔵(建築)

[2262] 塩害環境下にあるPC桁に生じる鋼材腐食の空間変動性の確率・統計的表現とそのライフサイクル信頼性解析に関する基礎的研究

福島広之1, 櫻井絢子1, 宮本祥平1, 秋山充良1 (1.早稲田大学)

キーワード:chloride attack, failure probability, life-cycle anlaysis, reliability analysis, spectral representation method, ライフサイクル解析, 信頼性解析, 塩害, 損傷確率

塩害環境下にあるコンクリート構造物に生じる鋼材腐食量は一様ではなく,空間的に不均一に変動している。本研究では,Spectral Representation Methodを用いることで鋼材腐食の空間変動性を確率・統計的に表現することを試みた。プレストレストコンクリート(PC)桁を対象として,橋軸方向の鋼材腐食の分布を1次元ガウス確率場でモデル化し,塩害による曲げ耐力の低下を考慮したPC桁のライフサイクル信頼性解析を実施した。鋼材腐食が一様に進展すると仮定した場合に比べ,鋼材腐食の不均一さをSRMにより考慮すると大きな腐食の生じる箇所が部材内にできるため,算定されるPC桁の損傷確率が大きくなることを示した。