コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 骨材/混和材料

骨材/混和材料Ⅰ

2017年7月12日(水) 10:00 〜 12:15 第3会場 (桜1/会議棟2階)

座長:斎藤豪(土木), 盛岡実(建築)

[1002] ビーライトゲーレナイト系クリンカーを骨材として用いたモルタルおよびコンクリートの基本性状

川戸陸也1, 藤原浩已1, 丸岡正知1, 林建佑2 (1.宇都宮大学 2.太平洋セメント)

キーワード:belite-gehlenite clinker, clinker, fine aggregate, self-healing, クリンカー, ビーライトゲーレナイト系クリンカー骨材, 細骨材, 自己治癒

日本におけるセメント産業は建設基礎資材を提供するだけでなく廃棄物・副産物を受け入れリサイクルする役割を担っている。しかし,セメントの需要が減少傾向にある中,廃棄物の受け入れは増加している。そこで,本研究では原料として廃棄物を多く使用したクリンカーの利用方法を模索し,クリンカーを細骨材として用いた場合の基本性状について評価した。その結果,クリンカーを用いると砕砂のみの場合と比べて,圧縮強度は増加し,乾燥収縮は低減し,中性化抵抗性は向上することがわかった。一方,自己治癒性能や,凍結融解抵抗性に関しては,クリンカーを細骨材として使用することによる明確な影響は認められなかった。