コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 収縮・クリープ/初期欠陥/強度・力学的性質

収縮・クリープⅠ

2017年7月13日(木) 13:00 〜 15:15 第3会場 (桜1/会議棟2階)

座長:小澤満津雄(土木), 瀬古繁喜(建築)

[1055] 細孔構造に基づく乾燥収縮モデルの提案

石川雅美1, Hendriks Max2 (1.東北学院大学 2.Delft University of Technology)

キーワード:Drying shrinkage, FEM, Microstructure, 乾燥収縮, 細孔構造

コンクリートの細孔構造をもとにコンクリート内部の相対湿度と乾燥収縮ひずみを関係づけるモデルを提案した。このモデルは, FEMプログラムに組み込むことを目的としており,与えられる相対湿度および出力する乾燥収縮ひずみはそれぞれ増分量で表される。また,コンクリートの細孔構造および弾性係数が時間的に変化しない場合には,出力される乾燥収縮ひずみ増分は時間の関数にはならず,温度場における線膨張係数のような役割となる。モデルにより計算された相対湿度と乾燥収縮ひずみの関係は,既往の実験結果と傾向がよく一致しており,本モデルの妥当性が確かめられたものと考えている。